今時は小学校から英語の授業が
始まるため、その前から習わせて
おく親御さんもいるご時世ですが
昭和生まれの小学生がはじめて
意識する外国語は、マンガや
アニメに登場する単語でした。
異国っぽさを出すための
演出なので、ほとんどが
挨拶や敬称など簡単なもの。
70年代は『ベルサイユのばら』
ブームもあって色んな作品で
フランス語を見かけました。
特に「マドモアゼル」
細川智栄子『伯爵令嬢』(79~)で
「ジュテーム」を知った人も
多いのでは?
実際にフランス人やフランス
関係なくても使います。
タキシード仮面の「アデュー」も
その名残りでしょう。
『リングにかけろ』(76~)では
フランス、ドイツチームが登場
するため、挨拶の他にも
「完璧だ!」(フォルコメンハイト)
(ドイツ語)
「恐るべき」(メルベイユ)
(フランス語)
『聖闘士星矢』でも
「さようなら」(ダースヴィダーニャ)
を、はじめとするロシア語が
多数登場しますね。
『悪魔の花嫁』(75~)でも
意味もなく美奈子が
「ダンケ!」と言ってみたり。
(ドイツ語:ありがとう)
ドイツ語は木原敏江の
『摩里と新吾』(77~)や
青池保子『エロイカより
愛をこめて』(75~)で
ハマった人も多いでしょうが
ドイツ語といえば
『銀河英雄伝説』
ファンなら乾杯する際に
「プロ―ジェット」は
欠かせません。
銀英伝アニメ化後の作品である
『サイバーフォーミュラ』
TVアニメではランドルは
「ミスあすか」呼びだったのに
OVAでは「フロイラインあすか」に
なってます。
(ランドルはオーストリア人)
そして異国情緒を味わうなら何といっても
『ツーリング・エクスプレス』(82~)
国際警察が登場し、主に西欧諸国を
移動する話だけに
フランス人のシャルルは
ディーンに対して
「ムッシュウ」
ドイツ人のクリスは
「ヘル・ディーン」
ロシアでは
「ガスパージン」
スペインでは
「セニョール」
など、簡単な単語で心を外国へ
連れて行ってくれました。
映画や本の影響もあるにせよ、
特定の国への憧れの原点は
マンガって人、結構多いのでは?