昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

羅川真里茂『ましろのおと』その2

朱利は祖母が口ずさんだ
思い出の曲を探していて
そのために三味線研究会を
立ち上げようとしていました。

授業中に聴いていて教師に
見つかり、教室に音が流れた時に

雪は祖父の即興曲
「春暁」だと気付きます。

無名の天才だった祖父の
演奏を再現できない、

まして戦時中の頃なら
旋律も違うはず……と
快諾できない雪。

しかし遂に朱利の祖母のため
演奏するのでした。

ヒロインが気弱で大人しい
タイプの場合、フォロー役の
しっかり者の友人とワンセット。

朱利には気の強い幼なじみの
オタクメガネっ娘・結(ゆい)が
ついています。

朱利には言えないこと、なかなか
できないことを代わりに担当
する役どころですが、

異性の幼なじみ・海人に
思いを寄せていることもあり

時折すごく朱利にムカついたり
複雑な気持ちを抱いてるのに
リアルが感あります。

「澤村の音は“心臓”だわ!!」

という表現をしたのも結。

タケトのライブで三味線演奏を
した際の映像を持ってたり、

録音した雪の演奏が
(顧問の小籔先生を経て)
神木清流のもとへ届いたり、

青森時代から雪を意識
していた田沼舞とSNS
繋がったりと、様々な場面で
重要な役割を果たします。

落語家の息子で細棹(津軽
三味線でないもの)なら
演奏経験があるオネエキャラ・

永森雷(らい)も加わり、
朱利、結、海人、雪の
5人で次なる目標

「三味線甲子園 松吾郎杯」を
目指します。

この大会は母の梅子の会社が
スポンサーになって創設したもの。

梅子は本当に何者なの……?

元サッカー少年の海人の
挫折や家庭の事情とか

雷が父の落語のBGMを細棹で
担当していて、音を主役に
したいと考えてるとか

様々なドラマを内包しつつ
同じ目的に努力するのが
実に少年マンガです。

 そして少年マンガといえば
個性的なライバルは欠かせません。

福岡出身・主張の激しい荒川くん、
大阪出身・温和で可愛い梶くん、

神木流の家元を養父に持つ変人
田沼総一。

それぞれのキャラに合わせて
音で圧倒される、魅了される
表現もまた見所です。

続きはまたそのうちに。

アニメも楽しみです!