昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

羅川真里茂『ましろのおと』その1

ましろのおと(10~)
津軽三味線の名人だった祖父に
育てられた少年・澤村雪(せつ)を
主人公にした三味線漫画です。

祝!!2021年4月TVアニメ化!!

ピアノ、サックス、ギター、
吹奏楽にロックバンドと
音楽漫画は数あれど
津軽三味線が題材なのは珍しい。

あと雪をはじめとする青森
出身者はみんな方言で
喋るのも特徴です。

冒頭、祖父の死によって雪は
故郷の青森から出ていきます。

「ごごにもう 好きな音がねえ……」

しかし右も左もわからぬ都会で
行き倒れ、助けてくれたのは
グラドル兼キャバクラ嬢
立樹ユナ。

「今……俺の中は空っぽだ」

その言葉に共感したユナは
家事をしてくれるなら自分の
部屋にいていいと提案します。

行き場もなく、人生に迷う主人公の
少年を拾ってくれる年上の美女って
3月のライオンを思わせますが
男のロマンなのかも。

ユナはレッスンとバイトをどんなに
頑張ってもオーディションに落ち続け
遂にはAV出演を勧められ、

貢いでるヒモ兼彼氏でバンドマンの
タケトには浮気され、どんどん
しんどい状況に。

そんな中、雪の三味線を聞いて
才能に恵まれていることを知り、
出ていくように言います。

並行してユナに別れを言い渡された
タケトは、雪を人質に取って
彼女を脅してきて……。

ごねるタケトの前座で、彼の
ライブで三味線を披露する雪。

ユナはその後、タレントを諦め
故郷へ帰ることを決意するのでした。

1~2巻まではユナが雪に
出会い、報われない夢に
終止符を打つまでの話でもあり

2巻以降は雪の家出を知った
強烈ママ・梅子の登場により、
新たな住まいと学校に放り込まれ
雪の東京での高校生活がスタートします。

新たなヒロインとして、気弱な
クラスメイトの前田朱利
(しゅり)が登場。

2巻以降は学園モノになり、
登場人物も一気に増えます。

目指す大会やライバルも出て
このまま学園部活もので
いくのかと思ったら……。

ユナは去ったのにタケトは
たまに出てきて、何かと雪の
世話を焼いてくれるのが
和みシーンになります。

続きます。