初期山岡士郎は荒んだ雰囲気があり、
海原雄山も傲慢極まる態度で周囲に
罵詈雑言を繰り返していました。
雄山「女将を呼べッ!」
は、あまりに強烈すぎて、
今なおネタにされるほど。
今ならモンスタークレーマー
扱いで連日炎上しそうですが
(だからこそ、格上の相手を
やり込めたり、改心させる
山岡が爽快だった)
それはそれとして、
何度も料理対決を繰り返すうちに
雄山も息子を認めるようになります。
また、栗田さんなしでは
和解はありえなかったでしょう。
「至高のツンデレ」とは
うまいこと言ったもの。
長期連載になると傍若無人だった
雄山が、何か人格者のような
扱いに……。
山岡は「雄山が母を殺した」
と断言してただけに、結婚や
恋愛とは無縁と思い込んでましたが
栗田さんが団社長や近城さんに
次々にプロポーズされて悩んだ挙句、
自分も腹を括って求婚。
この頃、悩みすぎて卵かけ
ご飯を放置したのを食べてしまい、
サルモネラ中毒で入院→
海原雄山が病院に足を運ぶという
エピソードがありました。
つまりそれほど深刻な
事態だったわけで
(卵かけご飯を放置してはいけない)
と、心に深く刻まれました。
※病院を見学に来ただけで、
お見舞いだとは絶対に
認めないのがミソです。
山岡&栗田さんの結婚回の辺りは
周辺のキャラも次々に結婚・
出産エピソードが続きます。
海原雄山が山岡の結婚式に出たり、
孫に翻弄される姿を
見る日が来ようとは……。
今だとツッ込みどころや時代に
合わないエピソードも多いですが
料理マンガというジャンルには
重要な役割を果たした作品です。
あとアニメ放送がちょうどバブル期
だったり、山岡役の井上和彦さんを
はじめとしてベテラン揃いだったりと
時代的にも恵まれてますね。
リアルタイム世代だと、本作に
何かしら影響受けた人も多いのでは?
続きはまたそのうちに。
小野大輔さんが結構『美味しんぼ』
ネタを引用するので、未読のDGSリスナーは
読んでおくとより楽しめると思いますよ。