良くも悪くも性には寛容だったのが
昭和という時代でした。
平成に入ると、セクハラという
概念ができたり、
青少年健全育成条例など
未成年を守る法整備も進みます。
それを受けてフィクションでも様相が
変わってきます。
TVドラマ『高校教師』(93~)
では行き場のない教師と生徒が
心中する衝撃のラスト。
(レイプや近親姦など、全体的に
鬱々とした話だった)
TVドラマ『魔女の条件』(99~)
では、松島奈々子演じる女教師が
タッキー演じる男子高校生との
関係が発覚したことで
追い詰められていきます。
仲川麻子『飼育少女』(17~)は
恋愛が主体ではありませんが
生物の対馬先生が、面白生物を
お気に入りの女生徒・のぞみに
見せる→
新鮮なリアクションや感想を
逐一ノートに書きつけていたのが
発覚、先生は職を追われます。
今なら「キモッ!!」って思われても
昭和なら「そんなに好きなんだ……」
って美談になってもおかしくないです。
読者が大人になったことで、
フィクションでも教師・生徒間の
恋愛モノに対して
「こんな先生居たらいいな……」
ではなく、
「無防備で危なっかしい未成年に
手を出す大人は信用ならない」と
視方が変わってきたのかもしれません。
勿論、全ての教師と生徒の恋愛作品が
暗い破滅ENDばかりではありません。
幸田モモ子『センセイ君主』
(13~)はかなりコミカルなノリ。
恋に恋するドジっ子・佐丸あゆ
(通称さまるん)は
「つき合ってくれるなら誰でもいい!
彼氏欲しい!」と次々に告白しては
フラれる日々。
ある日、担任の事故により
来た臨時講師はクールなイケメンの
弘光先生(ツンデレ属性)
キツイこと言いますが
間違ってはいませんし
「高校生の時点でありえない」と
予防線貼りまくりなのが今時っぽい。
なお実写映画では竹内涼真さんが
演じました。
メガネ!!頭ポンポン!!
(萌え転がる)
現実の風潮はどうあれ
フィクション作品はまた別の話、
「それはそれ!!これはこれ!!」
(BY島本和彦先生)
でいいんじゃないかと思うんですよね。