昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

(小ネタ)フィクション作品におけるムチ使い その1

ムチ使いと聞いて皆さんは誰を
思い浮かべるでしょうか?

悪役、Sキャラ、女王様といった
イメージの方が強い気がしますが

70年代ヒーローにはムチ使いが
結構いました。

『ゴレンジャー』(75~)
アカレンジャー

怪傑ズバット(77~)
ズバット

主題歌から「友よ見てくれ
唸るムチ~♪」です。

銀河旋風ブライガー(81~)
アイザック・ゴドノフ

主役であるJ9のリーダーが
電子ムチ使いです。

おそらく、戦後アメリカのドラマや
映画が大量に放送されるようになり、

西部劇で銃だけでなくムチを振り回す
カウボーイ=カッコいいという図式が
当時の子供たちに受け付けられ、

その世代が制作する側に来て……という
流れなのでは?

しかし同じ頃には既に
ムチ=SMプレイ=ギャグ
という概念も存在しました。

青池保子『イブの息子たち』(75~)では

(会議中、良い作戦を思いついた)
「ごほうびにムチで
ぶちっこしましょー!」

諸葛孔明たちがバカやってるのが
味方側に放送で流れてしまい、
ドン引かれるシーンがあります。

タイムボカンシリーズ ゼンダマン
(79~)は

主役メカ、ゼンダライオンが
ピンチになるとゼンタマン1号が

「愛のムチだ!」

「効いたぁ~愛のぉっ、目覚めっ♪」

と、ムチを喰らってパワーアップ
するというのがお約束でした。

ちなみにゼンダゴリラだと
「野性の目覚め」。

当時は全く気にもしてません
でしたが、今思うとアレだな……。

悪女キャラのおっぱいポロリといい
ドリフの定番コント「ちょっとだけよ♪」
といい、下ネタ=ギャグという扱いが
昭和的ゆるさ……。

また、ヤッターマンもそうですが
「ヒモ状のものを叩きつけたり
巻きつけて攻撃」という意味では
ケン玉武器もムチの亜種と言えます。

しかしやはり日本の男子は
剣が好きなのか、

オモチャとしては剣や銃の方が
見栄えがいいからか

どうしてもSM(ギャグ描写含む)を
連想してしまうからか

80年代に入るとムチは主役側の
武器から次第に外れていきます。

続きはまたそのうちに。

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