『パプワくん』などにも共通して
ますが、柴田亜美作品の魅力の
一つが個性豊かなキャラクター。
ギャグの時はとことんバカなのに、
シリアスの時は熱い友情や家族愛を
見せてくれます。
関係性もまた絶妙で、バードは
タイガー、パーパにツッ込みながらも
世話を焼く=バードの方が上の立場。
しかしバードは(女と思って
貢いだ挙句にフラれた)
サクラには頭が上がらず。
貴族のお坊ちゃまでイケメン設定
なのに、どんどん悲惨な目に……。
サクラは誰に対しても上から目線の
女王様ですが、タイガーのことは
気に入ってるっぽい。
(ペット兼下僕な扱いでも
始終くっついてたり、
まっさきに治療したりはしてます)
タイガーはヒーローたちに
出会う前は孤高の虎でしたが、
居候になってからは性格も
フォルム的にも丸くなった……。
リュウは年齢的にも実力的にも
皆より上で、一目置かれている
傍若無人のオッサンキャラ。
弟の白龍との不仲や、末弟のタツ含め
家族エピソードが多かったですね。
家族対抗ムチ合戦回のカオスには
大笑いしました。
キリーはヤンキー少年っぽいのに
お姫様(ぷるる)との純愛エピソードが
あるのが可愛い。
なまじ彼女=失うものがあるせいで
先輩達からそれは不憫な目に遭わされます。
ぷるるとママの話は1巻にも出てますが
この母娘の話は泣けます。
この6人+ヒーロー、タツが
海人界と戦い、
海人界を利用して「青の秘石」を
育てていた冥界の魔族との
戦いに続きます。
海人界最強の戦士で、秘石を
埋め込まれていたクラ―ケンも
その後頼もしい味方に。
魔族との戦いが本格的に始まる
9巻から、皆ちゃんとした服を
着るようになった……。
(幼児だったタツ、ヒーローも
も成長します)
そして「赤い秘石」側=
天上界の3兄弟やガマ仙人も
含めての最終決戦へ。
この時にヒーローの「正体」が
判明します。
テーマとして家族愛、兄弟愛というのは
一貫してましたね。
続きはまたそのうちに。
ところでコミックスにあった4コマが
電子版でカットされてるのは何故?