前回は細部を端折ったので
補足を。
6人が過去の思い出の世界に
来たのは、序盤に高校の同窓会に
出たのがきっかけでした。
一松が他の5人より落ち込み具合が
深そうだったり、チョロ松が「みんな
後悔してる」と発言したりと
すぐには誰の思い出か判明しないよう
ミスリードが多々あります。
二度目以降は「確かにここで
カラ松が真っ先に言いだしてる」など
伏線が見つかります。
個人的に好きなシーンは
女子高校生トト子ちゃんを前に
図書館ではしゃぐチョロ松を
常識的にたしなめる十四松という
珍しい取り合わせ。
カラ松が「オレかも……」と
話し出した時に
「何故、手紙のことを
言えなかったのか?」と
いう質問に対して
一松が代わりに答えるのも
萌えどころです。
過去トド松の言動にイラっとする
トッティとか
「オレたち上二人が
しっかりしないと」
と言ってるカラ松を尻目に
状況ガン無視で、イヤミと一緒に
競馬を満喫するおそ松の
ブレなさがすごい。
しかし考察する余地があるような
シリアスや、意味ありげな表現が
出たと思ったら
突然フルスロットルで
ギャグに転換するのもこの作品。
凹んで膝を抱えていたはずなのに、
「女の子からの手紙」を
「誰かが高校時代にモテていた」と
解釈して一気に大はしゃぎします。
酔っぱらって公園で暴れるな!脱ぐな!!
どうして6つ子がアイデンティティに
悩むことになったかというと、
悪気はなくても周囲の決め付けや
くすくす笑いに自分を見失っての
ことというのに妙なリアリティが……。
しかし本人たちには頭を抱える
黒歴史でも、今回の高橋さんのように
別の誰かにとっては微笑ましい
記憶の一部になってると
思えば救いになる……かも……
(震え声)
終盤の卒業式以降の、崩壊する
世界の中で12人が必死に
走ったり飛んだりする動きも
アニメとして素晴らしかったです。
週ごとに変わる、本編上映前の
兄弟の掛け合いや
脚本の松原秀さんがDGSに来て
話してたりと本編以外にも
楽しめる仕掛けがあるのも
良かったですね。
第三期も楽しみです!