昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

紫堂恭子『逃げる少女~ルウム復活歴1002年』

『逃げる少女』(18~)地震
引き起こす正体不明の「何か」から
追われる少女ジェスベルを、
元兵士の青年・セスが
なんとか故郷の親元に戻そうと
共に旅をするファンタジー作品です。

辺境警備のエピソード
「星が生まれる谷」の
2年後の話です。

大雑把なあらすじは

軍を除隊したものの、行くあてもなく
森を歩いていたセスは、大木の
根元にもたれかかって眠る
一人の少女を見つけます。

少女は何度会っても逃げてしまい
三度目に見つけた時、

少女の周囲の木々や大地が、
地震が起きたように崩壊し……。

 少女・ジェスベルは地震
引き起こす「何か」に
追われているのでした。

9歳のジェスベルに亡き妹の
面影を見たセスは彼女を故郷へ
戻そうとしますが

彼女の言う地名も村の名前も
聞いたことがないものでした。

「忌地」と呼ばれる、人が足を
踏み入れない場所かもしれないと
セスはジェスベルを伴って出発します。

旅の途中、『辺境警備』でお馴染み、
ぶっきらぼうだけど面倒見のいい
黒呪術師のカイルが登場。

セスが元いた部隊のハスタム隊長や
同僚たちにも見つかります。
彼らはジェスベルの事情を知ると、
地震兵器として利用しようとします。

カイルの手引きで「忌地」の人々と
出会い、協力を得られますが
カイルが地割れに落ちて生死不明に。

更にハスタム隊長たちに
ジェスベルが連れ去られて……。

この話はジェスベルが何故、
何の力に追われているのかという
謎解きを軸に、

戦争に疲れ果てていたセスが
ジェスベルと出会い、助けようと
行動することで彼の心も救われる
癒しの物語でもあります。

ラストでジェスベルは無事に
親元に帰り、

セスは(彼を慕う青年ヴィゴも)
カイルと共に「カイルの故郷」
西カールへと向かうのでした。

『辺境』ファンにはカイルが
あそこを故郷と言ってることも、

忌地の人々の助けになると有言
実行するのも涙出るほど嬉しいですね。

ハスタム隊長の部隊は殺伐と
してたので、セスは西カールの
優しい人たちに「大歓迎」
されるといいよ……。

辺境警備 (7)

辺境警備 (7)