昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

椎名橙『それでも世界は美しい』その1

それでも世界は美しい(09~)
辺境の小国「雨の公国」の第四公女
ニケは、国の自治を認めてもらう
代償として「晴れの大国」の王、
リヴィウス1世に嫁ぐことに。

即位して3年で周辺国を征服した
太陽王」はまだ少年で、気難しく……。
心に大きな傷を持つツンデレ年下王と
天候を操る能力を持つ、タフで
優しいお転婆姫の、ほのぼの恋愛
ファンタジーです。

14年にアニメ化しました。

この世界では少雨化が進んでおり、
灌漑設備はあっても雨は珍しいと
いう設定です。

第一話では嫁に来たのに不審者扱いされ、
衛兵を張り倒して王の主席秘書官・ニールに
「本当に本物ですか?」と尋ねられる、
規格外っぷりが描かれます。

やっと会えた太陽王はまだ少年。

(雨の国の公族は雨や風を
操れると聞いて)

「余は雨というものを
見たことがない」

だから降らせろと命令しますが、
ニケは思い切り拒絶。

牢に入れられ、

「餓死か 玩具か 選べ」
と言い渡されるのでした。

ニケが雨を降らせるためには
「この世界の美しさ」を知る
必要がありました。

そう伝えても、太陽王の心は
乾ききっていて、花を見ても
美しいと思う気持ちも失われて
いました。

3年前、側室だった彼の母が
亡くなって以来……と
ニールから説明されます。

王がひそかにニケに花を届けるなど
彼なりの歩み寄りを見せはじめる頃、

ある日、王を狙う暗殺者の矢が
咄嗟に庇ったニケの腕に。

王は三行半を突きつけ、ニケを
城から遠ざけようとしますが……。

危機を乗り越えるたびに深まる
二人の絆。

 この上なく最悪な始まりなのに
次第に互いになくてはならない
存在になるというのは、王道にして
最高の萌えです。

そしてツンデレがデレた時の
破壊力よ……。

年下の少年との恋愛モノって
花ゆめ系に多い印象です。

ところでニールに関して、
私は(こんな名前の奴が善人の
はずがない)と結構長いこと
疑ってました。申し訳ない……。

キャンディ・キャンディとか
あこがれ冒険者とか……)

このニールは信じても大丈夫ですよ!!

続きます。

それでも世界は美しい 1 (花とゆめCOMICS)

それでも世界は美しい 1 (花とゆめCOMICS)

  • 作者:椎名 橙
  • 発売日: 2011/12/20
  • メディア: コミック