昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

緒里たばさ『暗殺後宮~暗殺女官・花鈴はゆったり生きたい~』

『暗殺後宮は架空の
古代中国風の国家・北祇
(ほくぎ)の後宮を舞台に

父親から暗殺術を叩き込まれた
主人公・見習い官女の

王花鈴(おう かりん)が
友達を作るため、誤解されながらも
めげずに頑張る中華風ファンタジーです。

※主に暗殺阻止とかを。

ヒロインが三白眼ガチャ歯
なのも珍しいですね。

花鈴の父・王皓(おうこう)は
「宮廷を影で牛耳る、
極悪非道 悪徳文官」

「出世のために邪魔者は
拷問!!暗殺!!あたり前!!」な人。

花鈴の目つきが
悪いのは父親似。

毒や暗殺の知識・暗殺術を
駆使しながらも

性格は温和で優しく
「友達が欲しい」が望みと
いうギャップが面白い。

後宮で働きたいと頼んだ際
父が出した条件は

後宮で諜報活動すること。

(そのために関係者の名前や
個人情報はあらかじめ
教えてあります)

・一族の証である腕輪を
つけていくこと。

花鈴「でも私は諜報活動
なんて絶対しないわ……

父様!あなたの娘は
後宮で友達をつくり
ゆったり生きるのです!」

→名乗っただけで
悲鳴を上げられる。

第一話では花鈴が刺繍した
敷物を「どんな細工をしてるか
わからない」と引き裂かれて
しまいます。

外に飛び出して泣いていると、
少年が傘を差しだしてくれます。

その人こそ年若き
皇帝陛下でした。

立ち直った花鈴は後日、
意地悪した女官が戻って
こないと聞いて探しに
行くと、

皇帝を狙う暗殺者に
出くわします。

女官は衣服を奪うためだけに
殺されていたのでした。

花鈴は暗殺者を撃退し
殺害された女官がせめて
報われるように配慮します。

いい子だ……。

やがて話が進むと後宮の実情、
病弱で幼い皇帝には味方がなく
常に命を狙われていること、

祖母にあたる太皇太后
男子を生んだ先帝の寵姫、
腹違いの姉公主の

三つ巴の権力争いなどが
描かれます。

花鈴は皇帝を守ることが
できるのか……?

そして父・王皓の
真の狙いとは……。

花鈴「よっし!
私はめげない!
あきらめない!」

前向きで健気な(そして
強い)花鈴を応援したくなる
素敵な作品です。

お父様もいいキャラですよ!