先日10巻が出たので、ちょっと紹介しておきます。
『薔薇王の葬列』は今現在プリンセスで連載中の
英国のバラ戦争時代を描いた歴史ものです。
主人公はヨーク家の三男リチャード。
シェイクスピア『リチャード3世』でおなじみの
あの人です。
シェイクスピアでは残忍な性格のせむしの小男ですが、
こちらは少女漫画の主人公なので、
黒髪オッドアイの片目を隠した中性的な美形です。
彼は両性具有のため、母親からは常に悪魔と
罵られて育ちました。
父親だけが彼を子供として愛してくれたので、
その父の願いである王冠に執着します。
(兄二人はリチャードの体のことは知らない)
戦争や策謀のシーンも多いのですが、
少女漫画の花はやはり恋愛。
後に妻となるアンの一途な想い。
褐色の肌の忠臣、ケイツビー。
敵であるランカスター家の王子エドワードが、
リチャードの胸を見て、女だと思って惚れてしまったり、
敵であり、父の仇のランカスターの王、ヘンリー6世と
知らずに出会い、友達から恋愛感情へ。
更には生意気な少年だったバッキンガム公が、
長身の腹黒メガネキャラに成長して迫ってくる……。
こう書くと乙女ゲーみたいですね。
いや乙女ゲーが少女漫画テンプレなんだけども。
私の推しはランカスターのエドワードですが、
長くなるのでそれはまた別の機会に。
やはり少女漫画は美しさが大事!
そう思わせてくれる素敵な漫画です。