昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

和月信宏『るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚ー』その2

剣心本人は穏やかで優しい
性格ですが、幕末の頃の
「人斬り抜刀斎」の二つ名は
十年経っても敵を引き寄せます。

「喧嘩屋」時代の左之介や

人斬りに溺れたうふふふ「黒笠」こと
鵜堂刃衛。

アナクロな剣客もどきの石動雷十太ときて

(このエピソードで出てくる由太郎は
新章にも成長して再登場)

悪徳実業家・武田観柳に雇われていた
四乃森蒼紫率いる御庭番集との
対決になります。

実は御庭番集大好きなんですよ……!!

(以下「べし」の漢字が出せなかったので
ひらがなで書きます)

初登場時、火男もべしみも
単なる小物のやられ役という認識でしか
ありませんでしたが

観柳邸での戦闘の最中、既に
やられて寝ていた二人の枕元に

「べ」と書かれた小さな湯呑と
「ひ」と書かれた大きな湯呑が
置いてありました。

これは彼らが使い捨ての駒ではなく、
大事な仲間として受け入れられている
ことに他なりません。

その瞬間、彼らは私の中で
血の通ったキャラになったのです。

式尉(しきじょう)と般若も
左之介と剣心と正々堂々
戦って敗れます。

般若の素顔には驚きましたが
あの顔を前に

「起き抜けにいい気付けになるぜ」

直球の軽口が叩けるのは
仲のいい証拠です。

そして好感度爆上げの直後、
彼らは蒼紫の盾になって……。

蒼紫も手ぶらの方がどう考えても
逃げやすいだろうに、
彼らの首を持ち去っています。

お墓も作ってあげてますし、
深い絆で結ばれた主従には
弱いです……。

蒼紫はそのうち再登場する
だろうと思っていましたが、

「志々雄編」の際に登場した
イタチ娘・巻町操の拳法の
師匠が般若と聞いて、
嬉しかったものです。

「般若くん」って呼んでたり、
般若の幻が蒼紫の帰還を
操に告げるのもいい……

蒼紫といえばアニメ版の声が
安原義人さんで

(えらく渋いとこ来たな……!)と
当時驚いたものです。

蒼紫の性格で酒も飲めないと
人生がより生きづらそうで
心配です。
明るい操には期待している……。

新章で観柳再登場に
複雑な気分でいる
今日この頃です。

いつか顔合わせる……よねぇ?