昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

和月信宏『るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚ー』その1

るろうに剣心(94~)は維新から
10年後の明治時代を舞台に、
元人斬りの過去を持つ主人公、緋村剣心
活躍を描いた剣戟アクション時代劇です。

略称は「るろ剣

96年にTVアニメ化、OVA化。
2012年、14年にに佐藤健主演の
実写映画も作られた人気作。

現在ジャンプスクエアにて新章連載中&
今年公開の実写映画も制作中。

当時のジャンプで時代劇モノは珍しく、
この作品がヒットしてなかったら
銀魂』や『鬼滅の刃』もなかったかも?

第一話で「神谷活心流」の看板を
掲げる剣術道場の娘・薫を助けた
ことから、流浪の身だった剣心が
道場に居着くことに。

小柄で童顔なので若く見えますが
「幕末に志士だったのなら
今何歳なの!?」
は定番のオチ。実は28歳。

師匠といい、飛天御剣流は
波紋の呼吸でも使っているのか……?

薫の父は西南戦争に意に反して
「かりだされ」戦死していたり、

(※新章では生存が判明する)

その後仲間となる、孤児になったため
スリをやらされていた元士族の弥彦、
赤報隊左之助も、

更に後に登場する会津出身の女医師・恵や
御庭番集の人々などもみんな維新で
人生を大きく狂わされた人々です。

明治維新=文明開化といいことばかりの
ようなイメージも強いですが

維新によって家が没落したり、その後の
戦争によって大事な人を失ったりと
あまり語られることのない敗者側の
悲哀が描かれているのも特徴。

とはいえ勝者側を今の基準で
他人事のように責めるのではなく

剣心「人が幸せに暮らせる世を作り
そして守るため

剣を取って戦ったそれを
忘れてしまったら

維新志士(われわれ)はただの
成り上がり者ですよ」

剣心のスタンスがよくわかる台詞です。

とはいえジャンプ作品のお約束で
雑魚敵→強い個人→強い集団→
もっと大規模な組織と戦う流れは
どのジャンルでも変わりません。

当時、友人に勧めた際に
「相楽隊長、すごい好みだったのに
出て数ページ後に首が晒されてた……」と
ガチ凹みされました。

悪いことしたなぁ……。

続きます。