『透明ドリちゃん』(78~)は普通の
小学5年生の女の子、青山ミドリが
ある日「あなたは妖精の国から攫われた
王女です」と告げられる、子供向けの
コミカルなファンタジードラマです。
魔法少女モノの一つに
数えていいでしょう。
妖精が明らかにぬいぐるみだったり
素朴な演出が実に昭和的。
ミドリことあだ名「ドリちゃん」は
弱い者いじめを放っておけない
真っ直ぐで勝気な女の子。
第一話冒頭でも大人しい大介くんが
ガキ大将と手下3人にラジコン取られて
困っていると、弟の虎男から聞いて
駆け出していきます。
揉み合いになっているところに
どこからともなく石が降ってきて
慌てて逃げる悪ガキ共。
その夜、石を投げた張本人の
石の精ドンパが現れ、ミドリと
たまたま魔法の車に触れてしまった
虎男を妖精の国へ連れて行きます。
しかしミドリが妖精の国に留まることを
断固拒否したため、折れた妖精の王様は
ドリームボールというアイテムを渡し、
「人間に夢を与える」ことを条件に
家に帰してくれます。
ドリームボールを手に呪文を唱えると
一度妖精の姿になってから透明になります。
もう一つのアイテム、フェアリーベルは
妖精が呼び出せます。
悪ガキたちにこれでやり返すのかと
思ってたら、一話は親子モノっぽい
エピソードが描かれます。
ミドリは妖精の大王から「人間の父親に
叱られたことがないのは、本当の親子だと
思われてないからだ」と言われたのを
気にしていました。
そのためわざと叱られそうなことをします。
獣医のお父さんが預かってる犬を勝手に
連れ出したところ、悪ガキどもに奪われ、
犬を大きな池の中洲へ置き去りにされます。
ボートで助けに向かいますが
ぶつけた衝撃で底に穴が……。
魔法を使うのかと思ったら、
お父さんが助けに来ます。
ここで初めて平手打ちで叱られ、
「うれしい」と言うミドリ。
全て妖精の力で解決ではなく、
子供向けらしい
教育番組の側面もあります。
曽我町子さんも出てますよ。