昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『怪奇大作戦』第9話「散歩する首」

久しぶりなので解説しますと、
警察では解決できない謎の事件を
SRIが科学の力と知識で解き明かす
お話です。毎回一話完結。

科学+ミステリー+ホラー要素、
時々社会問題のエッセンスが入った
伝説の特撮作品です。

最初の被害者カップルが、プラッシー
笑顔で飲んでるシーンが時代を
感じさせます。

今回のあらすじは、ある山道で頻発する
交通事故の原因が「散歩する生首」
だと聞いた牧さんが出動。

前フリとしてその直前、
「交通事故死したはずの遺体から
何故か毒草のジキタリス成分が
検出されている」話をしています。

この回にはあやしい奴が3人いて

・会社の金を使い込んだことを知っている
女を殺す気でドライブに誘った男、星野。

(女はそれを承知で交際していたが、
別の女と結婚するので邪魔になった)

途中で不審に思った女は、山道で迷ってる
カップルを乗せて牽制しますが
「散歩する生首」を見た星野は
事故を起こし、一人だけ生き残ります。

・遺体を置いた山小屋にいた老婆。

警官や消防団とは顔見知りですが、
山姥っぽくて怖い……

視聴者をミスリードするため、
不気味な言動を繰り返します。

・事故の第一発見者、峰村。

口調といい、何度も咳き込んだりと
何もかもが不気味な男。実はこいつが犯人。

峰村は植物の育成を助けるガスの開発のため
強心薬でもあるジキタリスの成分を研究して
いましたが教授と対立、大学を去っていました。

動機は「死人を生き返らせるために
死体が欲しかったので、事故を起こさせた」

歩く生首トリックは単に峰村が黒い服で
白塗りマスクとカツラをつけて山道を
歩いていただけ。

SRI所長が峰村の居所をつきとめ、
盗まれ、実験台にされていた女性の遺体と
峰村をあっさり押さえます。

その辺の展開はダイジェストっぽいですが
この話のキモは

事故死して何時間も経ったはずの遺体が
突然起き上がり、悲しんでいるフリを
していた星野を指差す。怯える星野。

それを見た峰村が大喜びで
笑い続けるところ。

いつもの『怪奇~』とはちょっと
違う雰囲気の回です。 

エンターテインメントアーカイブ 怪奇大作戦 (NEKO MOOK)