昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

みさき速『酒は辛口 肴は下ネタ』

『酒は辛口 肴は下ネタ』(08~)
東京下町の小さな居酒屋「男道」を舞台に
女嫌いの堅物店主・野々宮太郎と
妹の耳年増小学生・花七を中心にした
ドタバタコメディ&時にほっこりする
食べ物マンガです。

食事中に下ネタはマナー違反ですが、
ロリータ服にお嬢様口調、幼少時の寝物語は
団鬼六というかなり特殊な12歳が
乱発するエロ単語に生々しさはありません。

第一話で営業中の「男道」に、花七が
夏休みを口実に京都からやって来ます。

対照的な兄妹に興味津々の常連客に、
花七が二人の実家は京都で有名な老舗の
スッポン料理店で、太郎は家出同然で
東京に出たことを説明します。

しかし6年ぶりに妹に会えたのに
太郎は不機嫌な表情。

何故なら花七は幼少時から張形や
枕絵本をオモチャに育った
「生粋の色魔」だったのです。

※実家の料亭は元は遊郭だったので
その名残が沢山ある。

兄への愛情が空回りし、無愛想=
気持ちよくなったら治るという善意で

花七「極めますわよ 男色道!!」

こんなノリで騒動や変人を呼び寄せては
太郎を悩ませるのでした。

後に「お祖母様」(に見えない美魔女)が
登場しますが、この人が元凶です。

太郎が快楽を得ればホモでなくてもいいので
SM女王様に依頼して彼と会わせてみたりも
します。

ふとしたことから太郎の料理人スイッチが
入り、女王様がりんごの皮むきを特訓
させられてしまう展開好きです。 

しかし何といっても「自分でも食べたい!」と
思わせるのが食べ物マンガの醍醐味。

居酒屋メニューだけでなく、スィーツや
つわりがひどい女性のための料理を作る
エピソードもあります。

なす味噌は一時期、ウチの作り置き惣菜の定番でした。

スッポンがよく出てくる影響で、スーパーで
売ってるスッポンスープ缶を買って
よく雑炊を作ったものです。美味しいですよ。

特攻天女のラブコメ部分やドタバタギャグが
好きな人、食べ物マンガ好きにはおススメです。

作者は高橋留美子好きらしいので
ドタバタのノリは結構似てますね。

続きはまたそのうちに。

酒は辛口肴は下ネタ 1 (ヤングチャンピオンコミックス)

酒は辛口肴は下ネタ 1 (ヤングチャンピオンコミックス)