タイトルの「Axis Powers」は「枢軸国」の意味。
日独伊の三国のことです。
初期はWW1・2のネタが多く
基本、軍服姿なのはそのせい。
イタリア(軍)が砂漠でパスタ茹でて
水不足になったのは嘘らしいですが
進軍は遅いのに逃げ足は速いのは
史実なのが実にイタリアらしい……。
「イタリア」は二人いて、主人公は北イタリア。
イタリア=ヴェネチアーノがフルネーム。
こっちが弟です。
偉大な帝国だった「ローマじいちゃん」を
祖父に持ち、
中世の「ちびたりあ」時代は
オーストリアさん、ハンガリーさん、
小さな神聖ローマと一緒に暮らしていました。
ローマ帝国やプロイセンなど
地図上から消えた国家でも、キャラとしては
消えずに存在しています。
国家元首は彼らの「上司」という扱い。
オーストリアさんが節約家だった
皇帝フランツ=ヨーゼフ1世を引き合いに
出して、ドイツにモノを大事にするよう
説教したり
プロイセンが「フリッツ親父」こと
フリードリヒ2世が大好きだったりします。
この「上司」相手だとこの国は
苦労したろうなとか、
この時代はノリノリだったろうな、とか
推測するのもこの作品の楽しみ方の一つ。
個人的にオランダさんが鎖国時代の日本に
「開国しねま」(※方言)と説得しに来ては
日本を外に出そうとするネタ好きです。
スエズ危機の際、フランスの経済が大ピンチになり
イギリスに併合を頼んで拒否された史実が
仏「イギリス……結婚してくれないか」
になったりと
既に知識として頭に入ってても
(そういう解釈なんだ!?)って
形で出されると更に面白いですよね。
歴史や国際情勢の話だけでなく、各国の
ホラー映画の作風や楽しみ方の違い、
変った法律や食べ物などネタも様々。
キャラの個性と関係性がはっきりしているため、
学生バージョンの「学園ヘタリア」だけでなく
女性化した「にょたりあ」
ネコ化した「ねこたりあ」になっても
話が成立するのはすごい。
まだまだ語り足りないので、続きはそのうちに。
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