昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

岩明均『寄生獣』その3

田宮良子が学校を去った後、新一の両親が旅行中、
母親が寄生生物に襲われます。

(別の場所で交通事故に遭った寄生生物が
新たに乗り換える体を必要としたため)

母親の体を乗っ取った「母親もどき」は
姿を見られた父親を始末しようと
自宅へやって来て、新一と鉢合わせ。

 タイミング悪くケンカ中だったこともあり
ミギーの忠告を聞かず、新一は瀕死の重傷を負います。

シルエットですが母親の顔がぐにゃりと
歪み、刃と化して自分の心臓を貫くとか

母親の顔から目をそらしても、
自分を救ったせいで負った火傷の跡が
見えるとか、作者はドSすぎる……。

「母親もどき」は完全にとどめを刺さずに
去ったので、ミギーは自分を心臓と一体化させ、
なんとか新一の命を繋ぎ留めます。

そのかわり、一日4時間ほど深い眠りにつく
無防備な時間が生まれることに。

新一は父親からケガで入院したとの連絡を受け、
着替えなどを持って旅行先の伊豆へ。

その頃父親は病室で警察に質問される中、
自分が妻を突き落としたと思われていることに
気付きます。

「信じてもらえるはずもない」からと
父親も新一も、一番つらい時に本当のことが
言えないというしんどい状況。

 そんな中、遂に敵が現れた……!?と
見せかけての宇田さん&ジョーが登場。

新一&ミギー同様、脳でない場所に寄生したため
共生可能になったコンビです。上あごだからジョー。

事情を知った宇田さんは深く同情し、
頼れる協力者になってくれます。

自ら戦いたがるキャラではないのに

「こいつは……もちろんきみの
おかあさんなんかじゃない 

……でも やっぱりきみがやっちゃ……
いけない気がする」

と、新一のかわりに母親もどきに
とどめを刺します

いい人だ……。

同じ頃「田宮良子」は新一&ミギーの
観察を「島田秀雄」に依頼したり、

市長の広川と組んで、仲間たちと共同の
「エサ場」を作ったりと
寄生生物同士手を組もうとするのですが
うまくいきません。

そして人間たちもまた謎の人喰い生物への
対策や研究を重ねていました……。

寄生獣(3) (アフタヌーンコミックス)