昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

岩明均『寄生獣』その2

この作品は新一の視点がメインですが、
人間側、寄生生物側の視点も入ります。

特に新一の学校に教師として赴任した
「田宮良子」はどの寄生生物とも違う
独特の考えで行動する印象深いキャラでした。

彼女が新一に会わせた男「A」は新一を
「こんなヤツが仲間と言えるか!」と
強烈に敵意を向けます。

その際「田宮良子」は自分が妊娠している
ことを告げ、このお腹の中のものが何かと質問。

ごく普通の人間だと答えるミギー。

「だとするとわたしたちは
いったい何なの?」

「こんな生物ってある?」

ミギーも俯瞰的なものの見方をしますが、
彼女は哲学的な質問をよくしてきます。

しかし彼女の問いを「A」は興味がないと
言い切り、新一を排除するため平日の高校を
襲撃します。

他の生徒を「肉の壁」と表現し、人混みに
紛れるよう指示するミギーに新一は反発、
単身「A」に挑みます。

人間を侮っていた「A」は新一が戦力とは
夢にも思わず、あっさり敗北。

やがて「田宮良子」は妊娠を周囲に知られ、
学校を辞めることになります。

頭はいいのに「未婚の女教師の妊娠」が
どれだけ大騒ぎになるか予想もしてないとか

その後も新一とミギーを興味深く観察して
肩入れするあまり、他の仲間から
処分されかけたとか

世間知と知能の高さは違うということですね。

 「田宮良子」は去り際に新一に

「おまえ……わずかだが混じってるな……」

「おもしろい……やはり殺すのはよそう」

と言い残します。

ミギーは新一の全身と神経や体液で
繋がっているから、脳にも影響が
あるのでは?と分析しますが
新一からすれば恐怖でした。

「人間らしさ」にこだわるあまり
新一は不良のケンカに割って入って
ボコられます。

その際他校のリーダー格の彼女(扱い)の
加奈に興味を持たれ、つけ回されることに。

彼女は新一の中に眠る何かを「野性的」と
受け取り、魅かれていきます。

元々カンが良かったのか新一だけでなく
寄生生物の気配まで感じ取れるようになり
死亡フラグが……。

続きはまたそのうちに。

寄生獣(2) (アフタヌーンコミックス)