昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

石田スイ『東京喰種』その1

『東京喰種』(トーキョーグール 11~)
人の姿をして世に潜み、人間を獲物とする怪物
「喰種」(グール)が存在する現代日本が舞台。

人間だった主人公・金木研(かねき けん)は
喰種に襲われた際に事故に巻き込まれたせいで
相手の内蔵を移植され、喰種になってしまう……。

14年にアニメ化、最終章(4期)
まで作られました。

17年に実写映画化。
現在、映画二作目が公開中です。

※原作でカタカナ表記のキャラはそれに
合わせて語ります。

序盤のカネキは本好きの温和で
真面目な普通の大学生。

茶店「あんていく」によく通い、
そこで本を読んでいる美女・神代利世
(かみしろ りぜ)に憧れていました。

ある時、些細なきっかけからリゼと会話する
ことに成功、デートが実現します。

この頃のカネキは、喰種など都市伝説の
類としか思っていませんでした。

別れ際リゼに噛みつかれ、その真っ赤な瞳と
体内から突き出た赫子(かぐね)を
見るまでは……。

しかし今にも喰われそうになった時に
二人の上に工事現場の鉄骨が落ちてきて

気が付くとカネキの体にはリゼの
内蔵が移植されていました……。

それ以降、カネキの体は食べ物を受けつけなく
なります。

空腹で街をさまようカネキは、あんていくの
店員・霧嶋菫香(きりしま とうか)と出会い、
彼女もまた喰種であることを知ります。

トーカに縋って拒絶されるも、あんていくの
店長に助けられ、肉の包みを渡されますが
どうしても口にできません。

食べられるものを必死に探し、なんとか
コーヒーなら飲めることが分かったり

美味しそうな匂いに誘われて行ったら
喰種が人を喰っていたり……。

わずかな希望と絶望の間でさまようカネキ。

主人公がしんどい思いをするのは物語としては
当然でも、彼ほど辛い目に遭うのは珍しい。

また喰種も残酷な化物ばかりではなく、
いつ正体がばれるか危ない橋を渡っていたり

人を襲わなくても喰種捜査官に狩られたりと
様々な悲劇を背負った存在として描かれます。

 

続きます。