昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

宇野比呂士『天空の覇者Z』その2

圧倒的スケールで世界を股にかける『Z』は
キャラクターもまた魅力的。

主人公・天馬は普段はぼんやりしてますが、
スイッチが入ると剣士らしくなります。

1巻の、加速する天馬の飛行機が音を追い越し
透明な刃のように敵機を切り払う場面は
何度見ても鳥肌モノです。

ヒロインのアンジェリーナは一言でいうと「女傑」

序盤は峰不二子的なしたたかな美女でしたが、
天馬との関係が深まると健気さを見せます。

個人的に操縦もできないのに戦闘機に乗り込んで
戦場をめちゃくちゃに引っ掻き回して敵も味方も
呆れさせた場面が好きです。

少年誌でヒロインが高級娼婦なのは珍しい……。

Jとは初対面の印象が悪すぎたせいか、
アンジェリーナに振り回され続ける
力関係になります。

個人的に一番好きなのがJです。

スイスの山中で活動する空賊団の親分のJは
ナチスに捕まった部下たちを救うための条件として
アンジェリーナをZから誘拐したのが初登場。

飛行機乗りとしても、剣の腕も天馬とほぼ互角。
その後は頼れる仲間となります。

この系統の顔には弱いので、出てきた瞬間
「待ってました!!」と思ったら

まさかの武器はブーメラン剣。
しかも「大海賊だった祖父さんの形見」

(『キャプテンキッド』の)
ジョーカーの孫かぁぁぁぁぁ!!!

面倒見がよく、天馬より容赦がないため
天馬がとどめを刺さなかったせいで悪あがきする
敵を始末したり、色んなフォローをしてくれます。

おいしいとこ持っていく超カッコいいキャラなのに
アンジェリーナには頭が上がらないのとか最高。

後半には恋愛フラグが立ちました。
女軍人とアウトローって色っぽい組み合わせですよね。

天馬の相棒・ウェルもいいキャラでした。

元々メカニックだから戦闘機を弄れるのはともかく、

Zの修理から新型兵器やレーダーまで
あらゆるものを作ったり直したりできて
生物兵器への対処法まで考えついて……と
チートすぎる才能でした。

なんでドラえもんみたいなヒゲが生えてるのかは
多分Z最大の謎。

続きはまた後日。

天空の覇者Z 6 (少年マガジンコミックス)

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