『天空の覇者Z(ツェット)』(97~)は
1933年のヨーロッパを主な舞台に、
飛行機乗りの剣士・竜崎天馬が
ナチスドイツの秘密兵器・巨大空中戦艦「Z」の
強奪騒ぎに巻き込まれたことから
反ナチス同盟に加わり、真のヒトラーと
戦う冒険活劇モノです。
序盤、天馬はフランスの「曲芸飛行団」
(フライング・サーカス)の飛行機乗り。
相棒の天才メカニック・ウェルと共に
「月に行きたい」という夢を抱いていました。
ある日、公演のため訪れたベルリンで
天馬は「夜の天使」アンジェリーナと出会います。
化け物と化したナチス将校に連行される
彼女を助けたものの、結局ウェル込みで
一緒に捕まってしまいます。
しかし彼らが拘留された基地では
ハルトマン率いる反ナチス同盟(ブント)が
ナチスが密かに開発していた秘密兵器・
「Z」を強奪する計画を実行し……。
騒ぎに紛れて逃げろと言われましたが
天馬、ウェル、アンジェリーナは
Zに同乗することに。
何度も現れるナチスの追っ手は何故か
Z奪還よりもアンジェリーナに
こだわります。
それには真のラスボスであるヒトラーの能力と
深い関わりがありました。
この作品のラスボスである真ヒトラーは
金髪碧眼、画家志望の美青年で
シベリアに写生旅行に出かけた際、
巨大隕石が落下したツングースカ大爆発を
目撃し、そこで大いなる力「獣性細胞」と
獣性細胞を制御し、重力を無にする
「T鉱」を手にした設定。
不老不死かと思われましたが……。
※有名なチョビ髭は影武者です。
紛らわしいから以下アドルフで記述します。
天馬の愛刀「流星の剣」は
実はT鉱で出来ていて、
獣性細胞で化け物となった獣人たちを
倒すことができます。
天馬とアドルフもまた、天馬の父を介して
繋がりがあり
様々なバックストーリーが本編と絡んで
クライマックスで全ての始まり、
ツングースへ向かうのでした。
宇野比呂士作品特有の「トンデモ科学を
超絶画力によるド迫力演出で魅せる」
作風が如何なく発揮されています。
語り足りないので続きます。