作者が自分のマンガに出るのはよくあると
前回書きましたが、
別パターンで担当者や同業者を
出すこともありました。
『Dr・スランプ』に登場するDr.マシリト
=担当・鳥嶋さんが特に有名でしょう。
『ダイの大冒険』のマトリフでもあります。
『ついでにとんちんかん』(84~)では
担当の茨木さんが大富豪茨木など
様々なゲストキャラとして使われ、
『THE MOMOTAROH』(87~)
にもレフェリーの「マーサ茨木」として
登場していますね。
『実録!神話会』に登場する車田正美の
担当「クンタ鈴木」さん。
元ネタは昔の有名アメドラに登場した
「クンタキンテ」というキャラだと
知ったのは
巻来巧士のコミックエッセイ
『連載終了!』ででした……。
江口寿史『ストップ!ひばりくん』(80~)
では、作者本人のツッコミ役として
担当編集の奥脇さんや中平さんも登場。
担当がしょっちゅう代わると
本編で語られてました。
何故だろう(棒読み)
他にも『キックオフ』のちば拓先生、
車田正美先生も自画像まんまのキャラで
描かれました。
車田正美『実録!神話会』でも
「なにぃ!江口がまた落とした!?」と
編集部内の台詞に名前が出てきます。
車田正美がトップになるために
他の漫画家を神話会メンバーが惨殺して回り、
本宮ひろ志にお仕置きされる話もありました。
(※夢オチのギャグ漫画です)
時間を止める時計が完成してはしゃいでる
センベイさんと出くわし、
「いなかもん」と顔に落書きされます。
同じページで鳥山先生と「住んでいる場所、
どっちが田舎か?」という論争が
あったことが描かれました。
本編に一切関係ねぇ……!
今はSNSやコミックエッセイなどで舞台裏や
作者本人のことを知る機会も増えましたが
当時は人となりや交友関係、仕事状況などは
滅多に表に出なかったため
貴重な場面として印象に残っているのかも。
本物のマシリトやマーサ茨木の画像を見た時は
絵のまんまで妙な感動を覚えました。