昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

美内すずえ『ガラスの仮面』その2

ガラスの仮面といえば足長おじさんである
「紫のバラの人」速水真澄も欠かせない要素です。

初登場シーンから親切にしてもらい、
好意を抱いていたものの

実は月影先生を苦しめる奴!と知ったマヤは
速水さんを敵視するようになります。

しかしマヤの一途な情熱に心打たれた速水さんは
たまたま見かけた紫のバラを「あなたの
ファンより」と送り、

以降「紫のバラの人」はたびたびマヤを
励まし、花だけでなく学費などの金銭的な援助に加え

三重苦の人を演じる特訓のために別荘を
貸してくれたり、

マヤがこれから演じる役を過去に演じた女優との
出会いの機会を作ったりと絶妙なタイミングで
支援します。

マヤも感謝を惜しまず、メッセンジャーである
聖さんに何度もそれを伝え、

手紙や舞台チケット、卒業アルバムなどを
送ったりしてますが

表向きの速水さんは憎まれ役を演じ続けます。

よくマヤと口ゲンカしてる場面を関係者に
見つかって

(速水社長が女の子とケンカしてる……!?)と
驚かれたりしてますが

もはや珍しい光景ではないような、などとは
ツッ込んではいけない。

個人的には狼少女を演じたマヤを侮辱するように
見せかけ、演劇関係者の集まるパーティで
マヤに注目が集まるように仕向けたエピソードが
好きです。

マヤが噛みついた手首に口づけてるところとか、

それ以前に台風の日の初日にただ一人観客になり、
その日にしか使われなかった(焦げて取りかえられた)
スカーフの色で正体が明らかになるなど

『失われた荒野』辺りの展開は特に神がかってます。

そしてマヤは速水さんへの恋慕を自覚するのですが、
婚約者のお嬢様・詩織さんの存在が……。

それはともかく、速水さんが紫のバラの人であることを
知っている忠実な部下、聖さんと秘書の水城さんも
いいキャラです。

 長い黒髪ストレートにサングラスで、何故か
口調がお嬢様キャラという水城さんが
昔から気になって仕方ない……。

亜弓さんや月影先生のこととかまだまだ
語り足りないですが、今回はこの辺で。

ガラスの仮面 47 (花とゆめCOMICS)

ガラスの仮面 47 (花とゆめCOMICS)