昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

宮島礼吏『AKB49~恋愛禁止条例~』その1

(原作:元麻布ファクトリー)

『AKB49~恋愛禁止条例~』(10~)は

主人公・浦山実が好きな女の子、吉永寛子のために
女装して「浦川みのり」と名乗り、
興味のないAKBオーディションを
一緒に受けるも、二人とも受かってしまう。

最初はそんな動機ではあったものの、
レッスンや舞台をこなすうちに
本気でアイドルを目指すようになる
物語です。

一言で要約するとアイドル×スポ根もの。

汗と涙の練習、偉大な先輩たちの背中、
意地悪なライバル、一難去ってまた一難の
試練という古典的なお約束と

女装してアイドルをやる男子という

一見食い合わせの悪そうな要素が不思議とハマった
熱い作品になっております。

序盤、みのりの身近なライバルは
オリジナルキャラの「岡部愛」

みのりが歌うパートの歌詞を修正テープで消したり、
意地悪をするたび見事な悪人顔を見せてくれて

ファンに対してはあざといブリッ子を貫き、
AKBなど通過点に過ぎないと公言する
強烈なキャラです。

しかし愛ちゃんがいなければ、みのりの
アイドル修業はぬるま湯の予定調和に
なっていたことでしょう。

実際、ダンスなどは研修生の中でも
群を抜いており

愛ちゃんとみのりが競い合い、時に
助け合うことで、研修生である
12期を引っ張る力が生まれていました。

みのりがチームKの公演にアンダーで出る機会を
得たものの、正規メンバーの前にかすんでしまい

『転がる石になれ』を愛ちゃんが代わって
正規に負けないダンスを見せたのをきっかけに

みのりも、AKBの曲全てを踊れるように
なろうと練習します。

みのりが男であるということを忘れてしまいそうな
いいライバル関係ではないですか!!

 

この話はAKBでなく架空のアイドルでも
成立するのでは?と思わなくもないのですが

総選挙や握手会、研修生の公演チケット一万円とか
折角作ったユニットを継続させず
あちこちの支部に混ぜてダンスやバラエティに
挑戦させるとか

その辺の無茶振りが秋元Pらしすぎて……。

語り足りないので次回に続きます。

AKB49?恋愛禁止条例?(1) (週刊少年マガジンコミックス)

AKB49?恋愛禁止条例?(1) (週刊少年マガジンコミックス)

 
AKB49?恋愛禁止条例?(27) (週刊少年マガジンコミックス)

AKB49?恋愛禁止条例?(27) (週刊少年マガジンコミックス)