昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

池野恋『ときめきトゥナイト』その2

ときめきトゥナイトと言えば、
蘭世の恋のライバル/・神谷曜子
(以下神谷さん)も印象深いキャラでした。

80年代らしいバイタリティに溢れた
イキイキとしたキャラクターでしたね。

意地悪なライバルを魔法で
犬やブタに変えて使役するというのは
コミカルかつ胸のすく仕返しですが

ヨーコ犬は(ちょっとダックスっぽい)
可愛くて勇敢で、作者の想像も越えた
活躍をしたんじゃないかと思います。

その分、神谷さんの時間と人生を蘭世のために
使っちゃったわけで、そこはちょっと可哀想かも。

蘭世は基本大人しい子だし、真壁くんも
ぶっきらぼうで照れ屋のツンデレ属性なので

前半のまだ人間界での生活がメイン
だった時は神谷さんがグイグイ物語を
引っ張ってくれたと思います。

たまに来る真壁くんのデレの破壊力
ハンパねぇ……!!!

あと個人的に死神ジョルジュさん、
いい人で好きでしたね。

この作品は3部構成になっていて
蘭世の物語が第一部。

母親の人狼の血が濃く出た蘭世の弟・鈴世(リンゼ)と
その彼女、人間だけど動植物やモノの声が聴ける
市橋なるみちゃんが主役の第二部「なるみ編」

蘭世の娘で、将来大魔女になるという愛羅を
主役にした第三部「愛羅編」と
世代交代していきます。

バカ王子だったアロンもすっかり立派な王様になって
初期から読んでいるととても嬉しい。

長い物語のため、年下の友人と話していた時
「真壁くんって誰かと思ったら、愛羅ちゃんの
お父さんかぁ!カッコいいですよねー♪」

と言われた時は猛烈なジェネレーションギャップを
感じたものです。

他にも真壁くんとアロンの設定が入れ替わった
ときめきミッドナイト

真壁くん視点で第一部を描く
『真壁俊の事情』

蘭世の両親の物語『江藤望利のかけ落ち』

各キャラクターのエピローグも兼ねた
ときめきトゥナイトー星のゆくえー』など

スピンオフ作品が多数あります。

昭和から平成までこれだけ続いているのだから
乙女の萌えツボは今も昔も
そう変わらないのかも……?