昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『リングにかけろ』河井武士

”あるある”ネタで河井さんの話が
続いたので語りたくなりました。

簡単に解説するとリングにかけろに登場する
人気キャラで、美形の女顔天才ボクサー。

ピアニスト兼ボクサーという変り種であり、
お坊ちゃん育ちでシスコン気味。

実は阿修羅一族という不死身の肉体を持つ
一族の生まれ……というなかなかこってりした
設定をお持ちの人です。

初登場時は意地悪なライバルキャラでしたが、
竜児に破れ、その後共に日米戦や世界大会などを
経てすっかりいい人に。

当時、女顔のライバルなど
主人公に負けたらそれきりな風潮でしたが、

河井武士が人間的に成長し、人気が出たことで、
女顔の美形キャラが主要メンバーに入る
流れができました。

正確には『アストロ球団』の方が先と
言われていますが、

後の影響力などを考えても河井さんの
果たした功績は大きいでしょう。

河井さんがいなければ、その後出てくる
ナポレオンやヘルガ、オルフェウスが、

風魔の小次郎』の
霧風や伊達総司が、

聖闘士星矢』のアンドロメダ瞬など
数多の女顔美形キャラが存在しなかったかも
しれないのです。

あと河井さんの戦いは演出的にも
凝っていて、作者のこだわりを感じます。

幻覚に惑わされるイメージ映像が
妙に色っぽかった対ミズ・シャネル戦とか、

苦戦している試合中、ファンからバラを投げ入れられ、
その一本を口にくわえて逆転のアッパーを
放つ対黒夜叉戦とか。

鍵盤を血まみれにしてピアノを弾く特訓も、

前のフィニッシュブロー、ジェットアッパー
ピアノを弾いている最中にイメージが浮かんだ
ものなので、

今度もピアノを弾き続けることで
何かを掴もうとした……と理屈はつくのですが、

やっぱりボクシングのためにピアノを
血が出るまで弾き続けるというのは
凡人には理解できないことだと思うのです。

しかしそんな無茶苦茶な言動ですら、
何故か猛烈に感動させてしまうのが
リンかけの恐るべき魅力でもあります。

まだ読んだことがない人は、ぜひ
読んでみてほしいです。

序盤はまだ普通の汗と涙の
昭和のスポ根マンガですが、

だんだん車田マンガらしい、
豪快で熱く、かつ美しい世界へと
変わっていきます。

そのあたりは長くなるのでまた今度。