昭和の学園モノあるあるの
一つが
「同じ学校にいるのが
不思議なくらい、学力差が
ありそうな生徒たち」
例:
『SLAM DUNK』(90~)
「小暮さんや赤木キャプテンと
同じ学校に、花道がよく入れたな……」
というのは当時から言われてました。
『究極超人あ~る』(85~)
西園寺さんたち生徒会と
(シイちゃんを除く)
光画部では成績がかなり
違いそうです。
単に「色んなキャラがいた方が
漫画として面白いから」と
思ってましたが
23年5月5日の読売新聞の
「時代の証言者」に
伊吹元衆議院議長の
学生時代の話として
「戦後の京都では居住地に
近い高校への進学しか
認められなかった」そうです。
母に訊いたら熊本でもそうで
受験自体は自由でしたが
指定外の学校に受かるには
とんでもなく髙い点数が
必要だったらしい……。
何の意味が?と
ツッ込みたい気持ちは
おいておいて
つまり一時期、一部
地域ではあっても
「バカから秀才まで
揃ってる学校」は日本に
実在してたんですね。
なお『有閑倶楽部』(81~)の
聖プレジデント学園は、
資産家の子息令嬢が通う
というのがウリなので
トップクラスの清四郎から
下から数えた方が早い悠理まで
いても不思議ではありません。
宮原ナオ『三軍神参上!』
(82~)でも
秀才の冷四郎と新吾&京介の
学力差はかなりのものでした。
『コータローまかりとおる!』
では(82~)
優等生の麻由美&天光寺くんと
功太郎が同じ学校にいるのも
不思議ではありますが
50年留年してる生徒が
いる時点でなんでも
アリだから……。
なお中学が舞台の
『3年奇面組』(80~)では
落第集団の奇面組から
優等生軍団の骨組、
番長グループの番組まで
ごちゃ混ぜにいましたが
高校生編の『ハイスクール!
奇面組』になると骨組は別の
学校に進学します。
リストラと言ってしまえば
身も蓋もないですが
成績や進路が違えばそうなる
のがリアルでしょう。
昭和作品では本編に関係
なければキャラの成績などは
ほとんど出ませんでしたが
最近では学力まできちんと
設定されている印象です。
続きます。