『奇面組』は何がすごいって多数のキャラや
集団の個性や変顔・言動だけで話を引っ張ったこと。
それだけ数多くの強烈なキャラがいたと
いうことですが、会話、展開のテンポは
素晴らしく、今見ても十分に面白いです。
奇面組の他のメインキャラは
ヒロインの唯ちゃんとその親友でツッコミ役の
宇留千絵(うる ちえ)ちゃん以外には
雲童塊(うんどう かい)率いる
スポーツ万能の「腕組」
切出翔(きれいで しょう)率いる
モテ男集団「色男組」や
似蛭田妖(にひるだ よう)率いる
ケンカ大好き「番組」
天野邪子(あまの じゃこ)率いる
スケバングループ「御女組(おめぐみ)」など
アニメ版には登場しない組やキャラも含め
時に奇面組と競い合いました。
個人的に雲童塊くんがお気に入りなので
腕組とのスポーツ対決はよく覚えています。
本来、奇面組に勝ち目はないのですが
「秘儀・筋肉大移動」など人間を超えた
零さんの大技と、塊くんのアホっぷりに
助けられます。
『ハイスクール!奇面組』では『北斗の拳』が
多用されるのが時代を感じます。
刑事モノやウルトラマンのような番外編は
あっても、基本的には学校と自宅周辺が舞台。
スポーツ大会や文化祭などのイベント、
部活体験など徹底して「学校内」にこだわりました。
『銀魂』や『ボーボボ』のギャグを酒の入った
無礼講とするなら、
『奇面組』はお菓子とジュースでにぎやかに
盛り上がる学校のお楽しみ会のような
微笑ましさがあります。
当時「夢オチ」ラストには驚きましたが、
現在は否定されています。
アニメ版の最終回はオリジナル話で
零さんが頭を打って常識人となってしまい
奇面組解散か!?となったところで元に戻り
「奇面組は永遠に不滅で~~す!!」
と、零さんが叫んで終わっています。
千葉繁さんの零さん、ほんとカッコいい……。
もし今リメイクするとなったら、奇面組全員
特徴を残しつつイケメンになったりして……?
いやまさかね。