まず前提としてフィクション
では、登場人物の設定は
「記号」の集合体です。
絵で表す場合は特に性別、
顔の特徴、髪色、髪型
体型、口癖、メガネや
装身具の有無など
読者に対して「このキャラは
こういう人物」と示す
重要な鍵となります。
今回は三つ編みキャラに
関して語ります。
※基本の髪型が三つ編みの
キャラに限ります。
1:昭和の頃は素朴女子の定番。
戦時中のドラマやリアル写真
でも、モンペ姿の三つ編み女子を
見たことある人は多いはず。
戦後どころか80年代でも
定番すぎて普通代表くらいの
印象。
垢抜けない三つ編み少女が
髪をほどいてメイクしたら
人気美少女モデルに……
という話が
あさぎり夕
『こっちむいてラブ!』
(82~)
この手の話では変身前は
三つ編みなのもお約束。
ちなみに愛里という名前の
あだ名がラブなのも実に
昭和のネーミングセンス。
『悪魔の花嫁』の主人公、
美奈子の友人の幸江など
名あり、名無しに限らず
モブにも必ずいました。
有名どころだと
説明不要なほどメジャーな
少女文学の古典。
赤毛で気の強い、空想大好き
おてんば娘。
高嶺菊
(『リングにかけろ』)
「~だっちゃ」が口癖の
車田名物最強のお姉ちゃん。
ちなみに山口出身。
紫龍の五老峰での幼なじみ。
健気で可愛い純朴少女。
彼女の場合は中国系と
いう理由もあるでしょうね。
平成に入ると三つ編み少女は
リアルでも減ってきますが
逆に男の三つ編みキャラが
登場してきます。
2:中国系のルーツの持ち主。
正確にはこの二人は
三つ編み以外の部分は
剃り上げる「弁髪」ですね。
でもその流れで中国に
縁のあるキャラ=三つ編み
というのは今でも定番です。
日本人ですが拳法使い
だったり、中国で修行したり
してます。
神威(カムイ)
(『銀魂』)
チャイナ娘こと神楽の兄。
中国系女子はお団子頭も
増えましたね。
続きます。