昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

とよ田みのる『これ描いて死ね』その2(1巻感想続き)

島に戻った相は友人の
赤福ちゃんに相談。

クーラーつきの部室が
欲しい赤福ちゃんの
願望も込みで

「漫画同好会を作り、
手島先生が顧問になって
漫画制作を教えてもらう」

という計画を立ち上げ、
公務員の副業禁止をちらつかせて
強引にOKを引き出します。

(相は成り行きが飲み込めてない)

天然気味な主人公には
世間知に長けた、したたかな
相棒がつきものです。

しかし条件として
来週までに漫画を一本
描いてくるよう言われます。

相が初めての漫画制作に
大いに悩む頃

手島先生は古本屋の店主、
七ちゃんと浜辺で意味深な
会話をしていました。

手島「島を出るかもしれない。
生徒にバレた。」

二人の話から、先生が
「もう自分には漫画が
描けない」と考えてる
ことが明かされます。

「私にはそのガッツがもう
なくなってしまった。」

「きっと漫画が好きじゃ
なくなったんだろう。」

聞いてる七ちゃんの
表情も気になる……。

何があったのかはまだ
謎です。

あとイベント会場での即時
撤収といい、生徒にバレたら
辞表用意といい

手島先生思いきり
よすぎだろ……。

提出した相の漫画は、ノートに
下描きなしのボールペン画。

テープで修復しまくった跡が
あっても、いっそ器用です。

今時の漫画好きの子が
下描きからペン入れという

漫画制作の基本知識が
一切ないというのも
珍しいですが

商店が4件しかない島に
生まれ育ってたら
仕方ない。

漫画の内容は絵も下手なら
話もめちゃくちゃ。

読んでる手島先生も
内心ツッコミまくりですが……。

(いいところを探す方が
難しい。でも分かる。
これを愛して描いている)

(純粋に漫画を……)

先生がふと顔を上げると
相の創造の喜びと達成感に
満ちた表情が……。

そりゃ泣く!!

初々しさと愛しさと
何か色々こみあげる!!

基本、手島先生は眉が
吊り上がったしかめっ面で
描かれますが

読んでる間の表情の変化も
素晴らしい。

かくして先生は約束通り
同好会の顧問になると
言ってくれます。

なお赤福ちゃんは
何も描いてなかった……。

続きはまたそのうちに。