今でこそ珍しくもなんとも
ありませんが、昭和では
耳慣れない洋酒やカクテルの
名前はロマンを感じさせました。
当然、日常で父や祖父など
身近な人が飲んでる
ビールは除外です。
私がフィクション作品で
「お酒」を意識したのは
『銀河旋風ブライガー』(81~)
アイザック「クサい芝居は
そのくらいにして
このへんでチームメイトの
杯を交わさないかね」
第一話のJ9チーム結成の際、
グラスを掲げての一言。
実はアイザックは酒に弱いと
知ったのはだいぶ後ですが
グラスを持ってる姿は
カッコ良かった。
色的に多分ワイン?
主役6人の名前はお酒から
来てますが、特に美童の
苗字は魅かれる響きでしたね。
グランマニエを
「カサノババンバン」と
勘違いして覚えてた逸話を
知ってる人はアニパロ読者。
『キャッツ・アイ』(81~)
カクテルのキャッツ・アイが
洒落たエピソードなんですよ。
『CITY HUNTER』(85~)
カクテル「XYZ」
何も言わなくてもこれ一つで
リョウが店の異変に気づく
シーンがあります。
88年にトム・クルーズ主演映画
『カクテル』が公開されてますので
おしゃれでカッコいいイメージ
だったのでしょう。
『銀河疾風サスライガー』(83~)
第一話のカジノシーンで
ブルース「シェリーを一杯くれないか」
私は今もシェリー酒が好みなのは
ブルースのせい……。
「シェリー」は今時なら
『名探偵コナン』(94~)
灰原哀(=宮野志保)
を連想する人が多いでしょう。
黒の組織のコードネーム、
ジン・ウォッカ・バーボン・
シェリー・ベルモットなど
これらもやはり洋酒の名前に
ロマンがあった昭和の名残りを
感じます。
平成初期の93年、サントリーから
「ザ・カクテルバー」という缶の
お酒が発売されます。
森高千里の歌うCMソング
「ジンジンジン♪ 紅茶とジンで
イギリス人♪」は95年。
洋酒やカクテルが居酒屋でも
コンビニ売りの缶でも飲める
=珍しくも何もなくなって
次第にロマンが失われて
いったのかも……。