昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

PEACH-PIT『清少納言と申します』その3

第三巻、本日発売です!!

詳細はぼかして語りますが
ネタバレにはご注意下さい。

久しぶりなので解説すると、

後の清少納言=清原なぎ子は
実は男だった、というトンデモ
設定のゆるふわ平安コメディです。

なおまだ清少納言とは
呼ばれていません。

前巻では幼い姫君・藤原定子
忘れ物=家宝の香炉の蓋を
誰にも見とがめられず返すと
いうミッションをクリア。

実は忘れても落としても
いなかったことが判明。

定子……おそろしい子……!!(白目)

優しく賢い姫であるのは間違い
ないのですが、悟った一面と
やんちゃな部分を両方備えています。

兄の伊周(これちか)もまだ
やっと元服を迎える年齢の
若君。

今巻では定子の父・藤原道隆
その弟・道長からほぼ同時に
女房として仕えてほしいと
なぎ子に依頼が。

定子の傍近くに仕えるのは
嬉しいけれど、名家・藤原北家
申し出を断れば角が立つと
悩むなぎ子。

名ばかりとはいえ夫の橘則光
なぎ子が外で働くことに
大反対。

相談しようにも家出中で
帰ってこないどころか

戻った則光は意外な人物を
連れてきていて……
(詳しくは秘密)

実は則光が反対していたのは
なぎ子を心配してのこと
でした。

1巻では弟と別れさせようと
敵意を向けていた義理姉・
光子ともすっかり仲良く
なってほっこり。

結婚を諦めていた彼女は
再び婚活へと乗り出し、
なぎ子もそれに協力します。

絶世の美女の噂を広めるため
有名人である安倍晴明
名を勝手に使ったら、
本人が現れてしまい……。

今巻では何故なぎ子が
女の姿をしているかも
語られます。

インフルエンサー
婚活など、平安時代なのに
現代用語を多用してポップな
雰囲気を醸し出しつつ

なぎ子の姉の悲劇や
藤原北家の家庭の事情など
女性が抑圧されていた時代の
シビアさもちゃんと描かれます。

史実を知ってる人には
(あの人がこんなキャラ付け
されている……!!)
と驚く楽しみが、

知らない人の場合は、専門用語が多く
難しくなりがちな平安時代
わかりやすくアレンジされてるので
楽しんで読めると思います。