昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

D・キッサン『神作家・紫式部のありえない日々』その3(2巻感想)

第二巻、発売中です!!

記念に語ります。

詳細はボカしますが
ネタバレにご注意ください。

大雑把なあらすじ:

34歳シングルマザーの
藤原香子は自作の同人誌
源氏物語)が評判になり

今を時めく藤原道長の娘、
彰子の家庭教師になって
ほしいと依頼される……。

式部=元ひきこもり同人女

友人の小少将の君が
頭中将×光源氏に萌える
腐女子だったりと

現代のオタ用語を使いつつ、
基本はコミカルなノリで
話が進みます。

※個人が紙から選んで
書いてるんだから、
間違いなく同人誌です。

1巻末では彰子が
帝の心を未だに捉えている
亡き中宮定子に対して

彰子「お会いしてみたかったわ」

式部「私は定子さまを
拝見したことがあります」

2巻冒頭では式部と定子が
出会った詳細が語られます。

詳細は言いませんが
すごい瞬間に居合わせたな……。

光源氏の母にして悲劇の美女、
桐壷の更衣のモデルは定子だと
彰子に打ち明ける式部。

それを知った上で「もっと
読みたい」と告げる彰子。

式部の中で(定子の凋落により
わが世の春を手に入れた
藤原一門の中で、彼女の話を
書いてもいいものか……)と

葛藤が筆を迷わせていた
のは確かなので
そこはスッキリ解決しました。

しかし次なる難題は
外部から……。

源氏物語」を読んだ藤原斉信
(ふじわらのただのぶ)が
再登場。

彰子「私の世話役の
ようなものよ」

式部(あの男 彰子さまに
仕える身でありながら
彰子さまの女房たちを
ディスってたのか!?)

以前、他の女房たちと揃って
辛辣にダメ出しを受けた
式部は猛烈にムカつきます。

(ちなみに「枕草子」にも登場
する、定子とも親しかった人物)

しかし客観的には
彰子の周りの女房たちは

自分のホームでは気に入らない
新人(式部)をいびって追い出す
団結力も語彙もあるくせに

よその部署から来た男に
対してはろくに会話も出来ない
内気で無知な女学生レベル。

順調にいけば彰子は皇后、
その子は帝になるわけで

それを間近で支えるはずの
女性陣がコレでは皮肉の
ひとつも言いたくなるでしょう。

折角だから続きます。