『炎の蜃気楼』(90~)は戦国
武将の怨霊たちが蘇り、再び天下を
狙って現世に騒乱を起こす「闇戦国」を
阻止するため、上杉景虎率いる冥界
上杉軍「夜叉衆」が転生を繰り返して
戦うサイキック・アクション小説です。
02年にキッズステーションでアニメ化。
OVA、ドラマCD、続編、舞台なども
作られた人気作。
作中の舞台を巡る、通称「ミラージュ
ツアー」は聖地巡礼の先駆けです。
関俊彦さんがタントラ唱えて戦う
作品の一つでもあります。
大雑把なあらすじは、主人公の
高校生・仰木高耶(おおぎ たかや)は
ある日、自分が上杉景虎の生まれ変わりで
怨霊たちと戦う使命があると言われる。
そんな記憶も自覚もないまま、直江景綱ら
上杉夜叉衆と共に不可思議な事件に
巻き込まれていく……。
1巻では高耶の親友の成田譲が
武田信玄の霊に憑依されてしまい、
体を乗っ取られるのを阻止します。
毛利、北条、伊達なども登場しますが、
ラスボスは織田信長です。
コバルト文庫っぽくないと
当時色んな意味で話題になりました。
その感想の移り変わりが
1:その設定やアクション多めの内容から
(角川系ファンタジーノベルの
レーベルの方が合ってるのでは……)
序盤の頃はそんな言われ方でした。
2:高耶を護るためなら文字通り
盾になり、プライベートでも何かと
世話を焼きたがる直江の言動が
(本当にただの忠誠心……?)
友人に勧められた2巻辺りはまだ
(これでホモ呼ばわりとか……)と
苦笑していられたのにな……。
3:直江が次第に本性を現しはじめ、
高耶(=景虎)との濃い愛憎劇が
物語の核になっていきます。
5巻までは、あくまで腐女子の
妄想でしかなかったのに……!!
「あなたの犬です、狂犬ですよ」
(CV:速水奨)
この迷台詞が出るまで、私も友人たちも
「直江さん」と呼んでました。
その後は「直江」「犬」と
呼び名がどんどん酷くなっていきます。
だってこの犬……!(また後日)
夜叉衆の仲間、安田長秀
(現代名は千秋修平)&
柿崎晴家(現代名は門脇綾子)も
素敵なキャラでした。
続きはまたそのうちに。