昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

仮面ライダーオーズ その3

最近誕生日きっかけで語ることが多いので
なんとなく鴻上会長を思い出しました。

念のため解説しますと作中に出てくる財団、
鴻上ファウンデーションの会長。
フルネームは鴻上光生(こうがみ こうせい)

役割としては支援者で、
オーズには欠かせないアイテム、セルメダルを
大量に保持していたり、グリードやメダルを
研究する施設を作っています。

性格は陽気で豪放磊落で曲者。

宇梶剛士さん演じる、貫禄たっぷりの
大物という印象ですが
何故かいつもケーキを作っている……。

「欲望」を全肯定し、悪であっても
「誕生」を祝います。

※『オーズ』は東日本大震災時の作品なので
生きる支えとしての欲望が必要という
メッセージでした。

自作のケーキを前に

「素晴らしいッ!!」
「ハピバスデッ!!」

と叫ぶシーンがお約束。

いつも会長の傍らにいる美人秘書、里中さんは
社員の誕生日を把握しているようなので

あのケーキは誕生日の社員(とか関係者)に
渡されるのでしょう。

里中さんが食べてるシーンもよく見ました。

会長が味方にいなければ2号ライダー・バースや
缶ドロイドなど便利アイテムも存在しないと言うと
重要な存在ですが

何か発掘したり作ったりするたびに、
世界をトラブルに巻き込む元凶でもあります。

だいたい会長のやらかしをオーズやバースが
命がけで収める流れ。

本編ラスボスの真木博士だって、元は
会長の作った研究所の所長だし……。

クライマックスで世界の終末が近づき、
周囲の建物が崩壊する中、一人ケーキを作るシーンは
流石肝が据わってる……と素直に感心しました。

真木博士が裏切ったことを責めもせず、
全てを受け入れ、肯定しながらも自らの欲望の
ために動いたブレなさが

迷惑なキャラなのに視聴者に
好かれている理由でしょう。

そして劇場版では未来ライダー、アクアが登場し、
40年後も会長はやることが全く変わらないと
視聴者にため息をつかせるのでした。

(アクアこと湊ミハルくんは『ジオウ』にも
登場しました)

オーズはしみじみと名作ですよね……。