昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

よしながふみ『西洋骨董洋菓子店』その2

本作ではメインキャラ
4人全員、意外な一面が
あるのが特徴。

まずは最年少・21歳の
エイジから。

童顔の美少年で若くして
世界チャンピオンになった
のに、網膜剥離
引退を余儀なくされます。

新たな仕事を探している時に
「男性店員募集」の貼り紙を
見つけます。

面接の際の橘オーナーと
小野さんの会話

(店員がゲイの小野さんと
次々にデキてしまう)に
ドン引きだったのに

小野さんのケーキを一口
食べて弟子入りを希望します。

「う、うめぇっ うますぎる……!!」

「今まで俺が食ってきたもんを
ケーキと呼ぶなら これはもう
おケーキさまさまと呼ぶしか
ねぇっ……!!」

背景のベタフラッシュと轟音で
雷に打たれたような衝撃が……。

(漫画的にオーバーに言ってると
思ってましたが、某ブランドの
チョコレート食べた時本当に
こんな気分になった……)

オーナーは販売員が
欲しかったのですが
エイジは小野さんに
弟子入りを希望。

小野さんも見習いとして
雇っちゃ駄目かな?と
口添えしたため、結局
オーナーが販売員も兼ねます。

実は捨て子で、施設で酷い目に
遭ってたり暴走族だったりと
かなり荒んだ育ち。

ボクシングジムの会長の
養子になったものの、
ボクサーは続けられず……。

(※ジムの会長との仲は
今でも良好)

才能を見込んだ小野さんが
留学を視野に入れ、
フランス語の塾を勧めた
エピソードでは

いずれ独立した時のため=
そのうち追い出されると
思ってしまい、一時期
荒れたり泣いたりします。

全員がまともな家庭環境とは
言い難く、彼らにとっては
店のメンバーが疑似家族
なんでしょうね。

そして不幸を背負いながらも
明るく前向きに生きていけると
いうメッセージもあるのかも
しれませんね。

続きはまたそのうちに。

個人的に年末にオーナーの
マンションで、4人ですき焼き
食べる話が大好きです。

エイジ「俺スキヤキって
実は食うの初めてなんすよ
てかね 鍋初めて」

小野「おいしかっただろ?」

(この台詞が出るまでの無言の
間とか表情とかいいよね……!!)

続きはまたそのうちに。