1973年に『ノストラダムスの大予言』
(五島勉著)が発売され、大ブームになりました。
「1999年7の月 空から恐怖の大王が
来るだろう」の文言が人類滅亡と解釈されます。
当然、それをネタに色んな漫画が描かれました。
あさぎり夕『きらら星の大予言』(80~)
よく当たる逆立ち占いで、占い師の
母親を助ける主人公・きららが恋したのは
母の商売敵の息子で……という
一種のロミオとジュリエットもの。
こういう微笑ましい作品もあれば
楠桂『ノストラダムスは呟いた』(84~)
精神だけ未来に送れるが、そこで受けた精神的
ダメージは体にケガとして来るという少年が
1999年にタイムスリップして……
というホラー漫画もありました。
未来で何が起きたか具体的にはわからないのがより怖い。
『MMR マガジンミステリー調査班』(90~)
は真面目にノストラダムスや終末論を
考察していました。
キバヤシ「このままだと人類は滅亡する!」
皆「「な……なんだってーー!?」」が
お約束の流れ。
今は元ネタ知らずに使ってる人もいるでしょうね。
同時期にマガジンで連載していた
『秘石戦記 ストーンバスター!』(94~)でも
「三つ巴の年」とノストラダムスの「1999年
7の月」を連想させる単語が登場しました。
その説明してる時にMMRパロ
やってたなぁ(遠い目)
『特攻天女』族狩り編では小学生の篠原くんが
「1999年に人類が滅ぶ」と信じ込み、
その前にやりたいことをやるために
金を稼ぐ目的で族狩りに参加していました。
ラスボスのサカキが誘導したのもありますが
普通の大人でも滅亡への不安から
カルトに走った人もいる、そういう時代でした。
アニメでは『ゲンジ通信あげだま』(91~)の
ラスボスの名前が「ノットリダマス」で
「ノットリダマスの予言書」に基づいて
合成獣を作っては予言書が実現するよう
悪だくみをしていました。
結局何事もなく1999年は過ぎましたが
不安を煽る商売は消えることはないでしょうね。
もう少し続きます。