昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

皆川亮二『SPRIGGAN』その1

『SPRIGGAN』スプリガン 89~)は
超古代文明の遺産を保護する特殊組織
アーカム」のトップエージェントである

スプリガン」に所属する男子高校生・
御身苗優(おみなえ ゆう)の活躍を
描くアクションものです。

98年には劇場アニメ化されました。

先日Netflixでアニメ化と聞いたので、
記念に語ってみます。

優は変身ヒーローでもないし、超能力も
持っていませんが、オリハルコン製の装備で
戦闘力を上げています。

生身でも相当強く、頭も切れる。

80年代は『インディ・ジョーンズ
シリーズなどスケールの大きい冒険活劇
映画が制作されており、

スパイ映画のように軍隊や悪の組織と
少人数で戦うアクション映画も数多く、

古代の神秘のロマンにアクションたっぷり、

なおかつ最強のエージェントが
普段は普通の男子高校生というのが
優とこの作品のおいしいところ。

何度も世界を救い、各国の軍人たちの
間でも有名な優が、他愛もない学校生活を
大事にしているギャップが実に素晴らしい。

個人的には楽しみにしていた修学旅行で
うっかり賢者の石を見つけてしまい
騒動に巻き込まれる話が大好きです。

なんで京都でそんなもの見つけるの……。

アーカム」が探索・保護しようとするお宝は
ノアの方舟、キリストの聖杯、水晶髑髏といった

映画や小説でおなじみの「これを手にするものは
世界を手に入れる」タイプのアイテム。
オーパーツって最近聞かなくなりましたね)

当然それを使って私欲を満たそうとする
人や組織もいるわけで、

アーカムが敵対するのは商売敵の組織
「トライデント」や米軍、ネオナチ、
テロリストなど様々です。

もっと連載時期が早かったら、
ソ連も悪役の常連だったはず。

また「このままでは地球は滅ぶ」といった
環境問題も多く出てくるのも
90年代前後の作品の特徴です。

ちなみに「スプリガン」は本来、
宝物を護る妖精のこと。

何故ケルト神話由来だったのかは
初代会長の正体の伏線です。

次回に続きます。