潮ととらの関係性が変化していく要因として
潮の決して諦めない強さと真っ直ぐさ、
自分がどんなに傷ついても他者を救おうとする
限りない優しさがあります。
自分を殺す気満々だったとらを差し出した後、
実は違うと正直に謝り、行き場のない怒りを
爆発させるヒョウさんから殴られたり、
父親の怨霊に取り憑かれ、他人を巻き込まないために
死にたがっていた少女・羽生礼子のために体を張り
潮「礼子さんは生きながら死んでんだぜ、
わかってんのかよ!?
ともだちも よろこびも……
笑いガオもとったら……
女の子にゃ骨だけしか
残らねぇじゃないか!!」
潮の真っ直ぐさと人となりを現す名台詞です。
直後怒った父親から礼子とその幼なじみの間崎
共々、絵の中に取り込まれそうになり
とら「泣いて助けてくれて言やぁ、
助けてやってもいいぜぇ!!」
と言うとらの言葉も無視したので
かえってとらが意地になって
潮を引っ張りますが
残る二人を掴んで離さないため
とらが絵の中に入って攻撃、結果的に
潮たちを助けることになります。
こういうエピソードを積み重ねるうちに
とらもほだされていくのですが
ツンデレなのでなかなか素直に
言動に現してはくれません。
この後、潮は妖怪「海座頭」の言葉から
母親が生きていて、妖怪と関わりがあることを
知ります。
父親に問いただし、北海道へ行くことを
指示される潮。
しかし飛行機が空飛ぶ妖怪・衾(ふすま)のせいで
墜落、後は陸路になります。
(この衾のデザインがトラウマレベルの怖さ。
アニメだと緑色で不気味さが更に強調されていました)
飛行機の中で勇、遠野で鎌鼬(かまいたち)兄妹、
オマモリサマ&小夜と出会い……
行く先々で妖怪退治&人(良い妖怪)助けを
しながらの旅は……長い!!!
でも一つ一つのエピソードが泣かずには
いられない傑作なのです。
特にかまいたち兄妹の辺りは
当時ファンロードでも話題になっていて
それが読むきっかけだった記憶。
まだまだ語り足りないので、続きはそのうちに。