昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

緑川ゆき『夏目友人帳』その1

夏目友人帳(03~)はあやかしが見える少年
夏目貴志と、あやかしたちや周囲の人々との
交流を描く優しいファンタジー作品です。

08年にはアニメ化、18年には劇場版オリジナル
アニメも作られました。

このご時世、6期まで続いているTVアニメは珍しく
それだけでも根強い人気が伺えます。

他人が見えない存在が見えてしまうので
話しかけたり襲われている姿を目撃され、
変人扱いで孤立してきた夏目。

祖母の遺品「友人帳」を手にして以来、
何故かその頻度は増す一方……。

ある日あやかしに追われている最中
祠の結界の紐を切ってしまい、
封じられていたものが出てきてしまいます。

まねき猫を憑代にしていたそのあやかし・斑
(まだら)は夏目を護るかわりに、
死後「友人帳」をもらう約束で

表向きは飼い猫「ニャンコ先生」兼
あやかし相手のボディーガードとして
夏目と暮らすことになるのでした。

ニャンコ先生の絶妙なブサ可愛さ具合とか
中身は酒好きで食い意地の張った
おっさんなところとか

そのくせ本体は巨大な白狐の美しい姿で、
CV井上和彦とくれば人気が出ないわけがない。

「友人帳」はあやかしたちの
真の名前を祖母・令子が書かせたもので

引き裂けばその身が破れ、命令には絶対服従という
野心のあるモノには垂涎の的の代物。

しかし夏目は体力を削られることを承知で、
友人帳の名前をあやかしたちに返していきます。

その際、令子とあやかしたち、あるいはその
あやかしと他の人間との交流の記憶が
夏目に流れ込んでくるのでした。

結構返してるからもっと薄くなってもいいはずなのに、
あまり厚みが変わらないのはツッ込まないように。

友人帳絡みでない話もありますが、
優しく切ないエピソードが多く、

また祓い屋の的場(時に名取)が出てくると
ちょっと不穏な空気になるのも
緊張感が出ていいエッセンスです。

 

ところで劇場版の舞台は自宅周辺ではないため
何度もバスで行き来するのですが、

何故この絶好の機会にコラボしなかったのか
熊本産交バス……!!!

 

夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS)

夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS)