昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『新・コータローまかりとおる!』美杉留美子

最近、コンビニで売ってる総集編に
彼女の名台詞が出る回が入ってたので、
この機会におススメしておきます。

コータローまかりとおる!(82年連載開始)は
長髪の空手使い・新堂巧太郎がやりたい放題
まかり通る話ですが、
大勢の個性的なキャラも魅力の一つ。

美杉留美子嬢は「柔道編」(94年連載開始)
である『新』の方のキャラです。

性格は高飛車なお嬢様で「秒殺の女王」の
二つ名を持つ不敗の柔道家

普段はえらそうな彼女ですが、
真面目で温厚な柔道部主将・伊賀稔彦に
ベタ惚れしており「トシ様」呼びで尽くします。

強い選手を金で引っ張るだけでなく

彼女専用の地下道場、移動控室に
使い捨てのブランド柔道着、専用のサウナとジャグジー

まさに絵に描いたようなお金持ちっぷりを発揮してます

……が、まさかコレが伏線だったとは。

実は彼女は汗をかくととんでもない悪臭を放つ
特異体質であり、

相手を負かしても「だって臭いんだもん」と
言われるため、汗をかく前に勝つべく
「秒殺の女王」となったのです。

(そんな辛い思いをして)
「柔道やめようとは思わなかったんですか?」
そう聞かれた時の返事

「なぜ!?こんなにステキなものを!!」

にはシビれました。
見てる伊賀くんも優しい顔してる……!!

なお伊賀くんは皆が臭いに悶絶しても
一人平然とできる鈍感な嗅覚の持ち主。

出会いの回想シーンで、留美子嬢は
「まるで私のために用意されたような
殿方……」と泣いて感激しています。

後で彼女の体質を知った時、
(そりゃ嬉しいだろうなぁ……)と
ホロリときましたよ。

この時のモノローグですら
「神様、ホメてさしあげますわ」と
どこまでも上から目線なのもいい。

実はこの二人両想いなんですが、
伊賀くんの方でフラグ立ててる時は
留美子嬢の方が気づかなかったりと
不器用な二人です。

旧『コータロー』も好きですが、
『新』は留美子嬢といいハルちゃんといい、
本当に素敵なキャラ揃いなんですよ……!!

(ハルちゃん話はそのうち)

あと格闘シーンのテンポの良さは
どの格闘マンガにもひけを取らない
素晴らしさです。大好き!!