戦時中に作られたまま封印されていた
超人機メタルダーが製作者である
博士によって目覚め、
悪の組織「ネロス帝国」に立ち向かう
だいたいそんな話です。
序盤はメタルダーこと剣流星
(つるぎ りゅうせい)が
アイデンティティについて悩んだり、
敵側の軍団員たちにも過去や信念があり、
渋いドラマが展開されましたが、
やはり子供ウケしなかったのか、
途中で路線変更しました。
しかし『メタルダー』の魅力に大きく
貢献しているのは、ネロス帝国の
軍団員たちであることに変わりはありません。
通常、怪人タイプのキャラは幹部を
除いては一話につき一人くらいしか
出ないものなのに、
敵基地「ゴーストバンク」に毎回
4つの軍団がずらりと揃い、
メタルダーと戦う権利を巡って
帝王ネロスの前で御前試合を
繰り広げます。
ヨロイ軍団は中身が人間(サイボーグ)の
兵士、
戦闘ロボット軍団、機甲軍団は機械、
(機甲軍団の方が重装備で大量生産)
モンスター軍団は造られたクリーチャーと
バラエティに富んでるのも特徴です。
階級も上から凱聖、豪将、暴魂、雄闘、
爆闘士、激闘士、烈闘士、強闘士、
中闘士、軽闘士と独特のネーミング。
責任感の強い理想の上司、
戦闘ロボット軍団凱聖バルスキーや
勝つためならどんな卑怯な手を使っても
いいのが信条のモンスター軍団凱聖ゲルドリング、
恋人のために出世を夢見た軽闘士ヘドグロス、
新兵器の実験のターゲットにされた子犬を
危険を顧みず救いに走った烈闘士ブルチェックなど
実に個性的な面々でした。
一番人気はやはり、メタルダーとの1対1の
勝負のために邪魔する軍団員を撃ってしまうほどの
孤高の一匹狼、トップガンダーでしょうか。
もし今リメイクされたら、絶対にイケメンの
人間態が作られそう……。
伝説の運動会の話はそのうちに。