飯塚昭三さんのご冥福を
心よりお祈りします。
東映特撮には欠かせない
方でした。
敵方では威厳があって恐ろしく、
味方では頼もしく力強く
時にコミカルで人間くさい。
素敵な声をありがとう
ございました……。
本作でも複数の軍団員を
演じられています。
今回は第11話を。
サブタイトルは
「勇者の追撃!天空に
そそりたつ巨人!!」
大雑把に解説すると
1:冒頭、メタルダーとの
戦いに敗れた若き軍団員
ブルキッドを修理したのは
今は無名の修理工となっていた
かつての英雄「伝説の巨人」
ビッグウェインだった。
2:戦いに疲れて引退したが
帝国に居続ける限り、戦い
からは逃れられないと脱走。
彼の脱走に手を貸した
愛弟子ゴチャックは
共謀の罪に問われて
処刑が決定してしまう。
3:ビッグウェインが英雄と
知ったブルキッドは、
彼なら自分を鍛えて
くれると挑んで返り討ちに。
4:また未来ある若者を
殺めてしまったと
嘆くビッグウェインだったが
軍団長バルスキーの命令で
愛弟子の解放と引き換えに
再び戦士として立つ。
5:メタルダーには敗れたが、
彼の見事な戦いを見届けた
バルスキーは
「自分がこの件の責任を
取る」と宣言。
ゴチャックは許されるの
だった……。
※昭和の子供番組です。
今回、メタルダーすら
変身後の姿で登場し、
人間が一人も出ません。
それなのに人間味溢れる
重厚なドラマが成り立つのは
やはり声優さん&アクター
さんの演技力によるもの。
飯塚さん演じるゴチャックの
ビッグウェインに対する
敬愛に満ちた口調が
実にいいんですよ……。
ゴチャックは武術の
達人のベテラン兵士
なのですが
ビッグウェインを前にすると
昔のままの関係性に戻る
感じが微笑ましい。
ビッグウェインが脱走した
際も、彼のお気に入りの
場所を知っていて、
真っ先に駆けつけたり
ビッグウェインも拘束
されてるゴチャックの鎖に
ひそかに切れ目を入れてたりと
互いに思い合う師弟関係が
見どころです。
(ロボットだから拘束を
緩めなくても苦痛とか
感じないのでは?とか
それは言いっこなしで)
折角だから続きます。