追い詰められたキャラが急に発狂する、
今ではまず許されない展開が
昭和のマンガにはよくありました。
まずは「きえーー」の奇声が有名な
山岸凉子『天人唐草』(79年)を筆頭に
『はいからさんが通る』では
鬼島さんと紅緒に責められた印念大佐が
おかしくなり、
こいわ美穂子『真夜中のシンデレラ』(82年)
第二話で、演劇部所属のお嬢様が
舞台中に「ケーッケッケッケ」笑いで発狂。
巻来巧士『メタルK』(85年)では迫り来る
象皮病の死の恐怖に怯えて
阿摩鬼が発狂。
『悪魔の花嫁』に至っては、
何人おかしくなってんだと
ツッコミたいほど。
ついでにアニメだと
『エルガイム』(84年)クワサン・オリビー、
『Zガンダム』(85年)カミーユ・ビダン、
『ダンクーガ』(85年)シャピロ・キーツと
各自事情は違いますが、精神崩壊しています。
劇的な展開やオチが作れるので、当時は
多用されていたのでしょう。
流行りすたりというより、時代の流れで
禁じ手になった印象です。
ところであるある話が連続したので、
次回から話題を変えます。
ネタはまだありますが、
どうしても同じ漫画に偏りがちに
なるので気分転換ってことで。