白目で「おそろしい子……!」
といえば『ガラスの仮面』の
お約束ですが、
一条ゆかりの74年作品、
『わらってクィーンベル』にも、
やはり衝撃を受ける場面で
白目が使われます。
正確には操られたり、無意識状態、
絶望や怒りを通り越した憤怒など、
いろんなニュアンスがありますが
あえて瞳を描き入れないことで、
生気のない表情に見える、
最初に考えた人は天才です。
今は柴田亜美作品や『3月のライオン』
『銀の匙』などいろんなところで
ギャグ表現として使われていますが、
衝撃を受ける場面に使うというところは
変わってないのがすごい。
これも70年代にお約束が定着し、
80年前半にすたれ、
80年代後半以降、忘れられるORリニューアル
という定義に当てはまりますね。