昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『鳥人戦隊ジェットマン』

鳥人戦隊ジェットマン(91~)
宇宙からの侵略者、次元戦団バイラムと戦う
5人のスーパー戦隊の活躍を描いた作品です。

敵味方含めて三角関係、四角関係があったため
「戦うトレンディドラマ」と呼ばれました。
もはや死語……。

「仮面ラジレンジャー」で稲田徹さんが
熱く語ってたので懐かしくなりました。

メインライター:井上敏樹

これが初のメインですが、既に井上節全開です。

男同士の友情、宿敵同士の善悪を越えた敬意など
中学生以上の視聴者にはグッと来るシーン多数。

容赦なく心をへし折りに来る
トラウマ回もまた多数……。

第一話でジェットマンの力の源である
「バードニックウェーブ」をレッドホークに
なる竜が浴びた直後、バイラムが襲来。

(地球征服を宣言する敵幹部ラディゲの顔が
女子トイレの鏡や、飲みかけのコーヒーの
中にも映るのがすごくシュールです)

衛星軌道上の地球防衛軍のアース・シップも
爆破され、竜の恋人リエを含むジェットマン
候補生や、関係者の皆が死亡。

残るバードニックウェーブは地球に降り注ぎ、
一般人の体の中へ……。

脱出できた竜と小田切長官は、ウェーブを浴びた
4人を探しますが、問題のある人材ばかり。

1話ではホワイトとイエローが仲間に
なりますが、完全に足手まとい。

2話登場のブラックコンドルの凱はキザでニヒル
イケメンで、当時も今も大人気。

熱血リーダーの赤、ニヒルな黒、最年少の青、
デブの黄色、女性の白という『ガッチャマン』に
似た構成。モチーフの鳥も合わせてあります。

竜以外は一般人のため使命感が薄く、
なかなかまとまりません。

特に凱。だいたい凱。

しかしこういうメンバーが一致団結した時の
カタルシスは強烈です。

その後、死んだと思われていたリエは
記憶を失い、マリアという名で
敵幹部の一人となってるのが発覚。

当時からずっと思っていた一言を
ここで言いたい。

宇宙空間に放り出されてた女がいきなり
幹部って、バイラムはそんなに人材が
いないのか……?

続きはまた後日。

鳥人戦隊ジェットマンスーパー戦隊超全集

鳥人戦隊ジェットマンスーパー戦隊超全集

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2014/03/28
  • メディア: Kindle
 

『聖闘士星矢』フェニックス一輝

先日ヒュンケルについて語ってる時に
名前が出たので、今回はこの方を。

ご存知青銅最強の頼れる兄貴。

アニメでは堀秀行さんのシブい声がついて
15歳とは思えぬ風格の持ち主です。

その不死身っぷりは銀魂怪談回でも
ネタにされたほど。

パロディネタにされる=それだけ誰もが
強烈に覚えているということです。

何しろ登場前から瞬の星雲鎖が、今戦っている
邪武を無視して「見当違いの方向」に
防御の陣を敷く→

これにより読者は(何か大変なことが
起きる……!)と期待を高めます。

遂に賞品である黄金聖衣の
蓋がひとりでに開いて……

仮面の男が登場!!

しかも瞬の兄で、再会を喜ぶ弟に
いきなり攻撃!!

「優しかった兄さんが別人のように……
一体何があったんだ!?」と
瞬だけでなく星矢たちにも衝撃が走ります。

「惰弱な! あいもかわらずの
その涙……」

普段滅多に聞かない単語もまた
一輝の古風な性格とインパクトを
読者の脳に叩き込みます。

またその顔は剣崎、武蔵、竹島将と続いてきた
「車田主人公の宿命のライバル」の系統。

更に邪武、那智を鎧袖一触、
圧倒的強さを見せつけます。

そして5人の黒いフェニックスが登場し、
黄金聖衣を強奪して逃走……という
目まぐるしい展開から

「暗黒聖闘士編」に突入……!!

リアルタイムだとクライマックスの
星矢VS一輝がちょうど夏休み中。

夏の暑さより熱い戦いが繰り広げ
られました。

この時、一輝を憎しみへと駆り立てた原因が
「聖闘士候補生100人全員が城戸光政の
実子だった」ことが判明します。

中学生くらいの男子はどうやってそんなに大勢の
子供を仕込んだのか、エンドレス下ネタ合戦が勃発する二学期……。

※アニメ版は全員兄弟の設定はありません。
またエスメラルダも師匠の娘だったりと
色々改変されました。

 ちなみに一輝VSシャカ、一輝VSリュムナデスも夏頃。

一輝VSジャミアン、一輝VSサガなどは
冬なので一輝の活躍は真夏か真冬という印象があります。

全然語り足りませんので、続きはまた近いうちに。

聖闘士聖衣神話EX フェニックス一輝(新生青銅聖衣)

聖闘士聖衣神話EX フェニックス一輝(新生青銅聖衣)

  • 発売日: 2012/11/17
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

一色まこと『ピアノの森』その3

この作品はカイがピアノと出会い、本来の持ち主
阿字野先生の指導を受けてピアニストへの
道を拓くお話ですが、

同時に25年前の事故で婚約者と左手の自由を
失った元天才ピアニスト・阿字野壮介の再生の
物語でもあります。

序盤、森脇小学校で音楽教師をしていた頃は
陰気で怖い先生と思われていていました。

それを知った彼のファンだった雨宮母が、
修平とカイに阿字野先生の過去を教えてくれます。

雨宮母は阿字野先生に、修平のピアノの
師になってくれるよう奔走しますが断られます。

結果的に彼女と修平の言動が、阿字野先生と
カイが近づく後押しになっています。

実はカイを育んだ「森に捨てられていたピアノ」の
本来の持ち主が阿字野でした。

処分した後、ふと行方が気になった阿字野が
それを見つけたことが、近くの森脇小学校の
音楽教師となった理由でした。

(そんな事情でも子供たちに教えるためにと
「茶色の小瓶」アレンジ曲を作る先生は優しい……)

5年後、留学先から一時帰国した修平がカイに
会いに来るエピソードで、若き日の阿字野先生の
コンサートのビデオを持ってきます。

その映像を見ながらカイが
(これほどの腕を持っていて……それを失って……
耐えられるものなのか!)
と、阿字野先生を改めて尊敬し、映像に合わせて
一緒にピアノを弾くシーンがあります。

後にこのシーンを再現するかのように
復帰した阿字野先生と向い合せにピアノを
弾く日が来るなんて、思いもよりませんでした。

医学の発達で25年前には不可能だった手術が
可能になり、ケガは治ったもののリハビリが
うまくいかなかったりと、リアルタイムの読者は
ハラハラし通しでした……。

しかし、ラストはもう……この漫画に出会えて
良かった!!!!感無量!!ってなります。

若い主人公が栄光を掴んでハッピーエンドではなく、
彼をそこへ送り出した、かつて全てを失った師匠が
今度はライバルとして再起するところまで描くからこそ
この物語はより素晴らしいのかもしれませんね。

ピアノの森(26) (モーニングコミックス)

ピアノの森(26) (モーニングコミックス)

 

『勇者警察ジェイデッカー』

勇者警察ジェイデッカー(94~)
勇者シリーズ第5作目。
小学生4年生の友永勇太率いる
超AIを持つロボット刑事「ブレイブポリス」
たちの活躍を描いた作品です。

時代設定は2020年。当時からしたら
「近未来」が今ここに……!

序盤、ひょんなことから出会った勇太と
当時制作途中だったデッカードは密かに
友情を育んでいました。

ある日デッカードが正式な警察官として
配属される日時が決まります。
それは勇太とのお別れを意味していました。

新たなデータを入れるために、一度メモリー
消去されるデッカード

第一話登場の犯罪者、ドクトルガウス
機体を奪われそうになり、

彼の入ったコンテナを守ろうと立ちはだかる勇太に
危機が迫った時、デッカードが起動する……!

デッカードが勇太によって「心」を得たと
確信した警視総監、冴島十三は勇太を警部として
特例で迎え、勇太はブレイブポリスの
ボスとなるのでした……。

今までの勇者シリーズでは、メイン格の
ロボット以外はキャラが薄い傾向が
ありましたが、

今作ではそれぞれ強い個性や人間キャラとの
絆エピソードが与えられています。

本来のターゲット層の幼稚園~小学生男児にとっては
同年代の勇太くんの命令一つで、パトカーやダンプカーが
ロボットに変形して悪を倒すなんて憧れの設定でしょう。

実は大人の視聴者にも、半ズボン(あえてこう書く)の
無邪気なショタっ子、勇太くんは大人気でした。

彼のために相当道を誤ったデッカード
人々が続出しました。

当時から「デッカード超AIの9割は勇太くんで
占められてるに違いない」のツッコミがあったほど
可愛いかったから仕方ない。

構ってもらえないからって家出するなよ……。

キャラのほっぺの独特の膨らみや上向きの
尖ったアイライン、頬の斜線など作画には
90年代らしさが溢れつつ、

舞台が「七曲市」(なながまりし)で
昭和の刑事ドラマ『太陽にほえろ!
『七人の刑事』のオマージュがあったりと
平成と昭和が入り混じってるのも特色です。

続きはまたそのうちに。

勇者警察ジェイデッカー(2)
 

 

あけましておめでとうございます。

気がつけば記事も500を越えました。
読んでくださる方、いつもありがとうございます。

感想をアウトプットするうちに、改めて
台詞の意味やキャラの役割の重要性などに
気づくことも多々ありました。

そして更に愛情が深まる……。

今年もマイペースに好きな作品を
好きなように語っていきたいと思います。

ちょっとだけオタクなおばさんの呟きですが
楽しんでいただければ幸いです。

2020年、皆さまにも日本にも
良き年でありますように!

三条陸・稲田浩司『DRAGON QUEST ダイの大冒険』その4

前回も書きましたが、アバン先生再登場回は
ジャンプの年末の号だったので

正月開けまで待たされる間の
やきもきした感じたるや……。

(本当に本物のアバン先生なんだろうな!?)

ポップが素直に喜べず、「ザボエラあたりが
化けてるのかも……」の気持ちは
あの当時の読者の気持ちを代弁していました。

しかし本物と断定された時の、叫び出したく
なるほど嬉しい気持ちは今でも覚えています。

そのはしゃぎっぷりをまともに浴びた
友人たち、すまない……。

大好きなアバン先生が戻ってきてくれて
嬉しいのは勿論ですが、

これからの戦いでこの上なく頼もしい
助っ人の参戦であり、

何よりヒュンケル好きとしては、今度こそ
素直にアバン先生に弟子として向き合えると
それはそれは嬉しかったです。

……って思ってたら師に背を向けるヒュンケル……。

(まさに……こういう状況のことを
言うのだろうな

「顔向けができない」というのは……)

泣いてるヒュンケルの穏やかな表情が
実にいい……!!!!

アバン先生もモノローグで
(あなたが今 この場に生きて……
ダイたちに力を貸してくれていた……

それだけで もう私は……
夢のように幸福です……)

その後も、超金属軍団を倒したのは誰だという
ミストバーンの呟きに

「きっと私の自慢の一番弟子でしょうっ!!!」

喜びと萌えで転がりつつも
(それは本人に直接言ってあげてー!!)
と心で叫んでました。

実現するまでが結構長くて、落ち着かない日々でしたね。

宮殿に侵入する際、ヒュンケルが殿を
つとめるために一人で残ったり、

アバン先生がキルバーンに異空間に
連れ去られたりでろくに会話もできない……。

しかし遂にその時が……。

「あなたにとって……オレはなんですか?」

「……決まってるでしょう ……誇りです……!」

「おまえは私の武器だ!道具だ!」と
直前にミストが言ってるだけに
対比がまた素晴らしい……。

誰か涙の止め方を教えてくれ……!!って
なるのがダイ大です。

続きはまた後日。今年もよろしくお願いします!

三条陸・稲田浩司『DRAGON QUEST ダイの大冒険』その3

祝・再アニメ化!!

前回はTBSの番組改編のあおりを喰らって
半端なところで終わっていました。
あれから28年……。

キャストやキャラデザなど色々変更は
あるでしょうが

まさかもう一度アニメで観れるとは
思いもよりませんでした。嬉しい!!

当時のアニメの感想だと、
(OPでダイと戦ってるシーン、なんでヒュンケルの
冑を外さない……?そこは素顔出すところだろ)
と未だに思ってます。

「♪君は倒れた敵に手を差し伸べ ゆるすだろう」の辺り。

多分、新作では早々と外してくれるはず。

旧アニメ版ヒュンケルの声は堀秀行さん。

そして堀さんと言えばフェニックス一輝
共通点もとても多く、

・身に着けてる鎧がチート性能で他より希少。

・初登場時は敵だが、悪に染まったのも
頷ける悲しい過去の持ち主。

・主人公に倒され、改心後は
頼もしい味方となる。

・仲間内では長兄ポジション。

・強すぎるので助けに来る時は
遅れて登場する。

・敵からすれば「大きな口を叩くな」
という発言が多いが、必ず有言実行。

・不死身の男。

死ぬ死ぬ詐欺」とか言った奴、一緒に屋上に出ようか……。

強くてカッコいいイケメンキャラですから
人気があって当たり前ですが

ヒュンケルの場合、周囲との関係性が
とても美味しいというのも理由の一つ。

特にアバン先生との関係性。

子供時代のヒュンケルはアバン先生のことを
父の仇と誤解し、憎みながらも仇を討つため師事します。

アバン先生の方はそれも承知の上で
彼を教え導いていました。

後に二人目の師匠、ミストバーンから
「おまえはアバンを表面上は憎んでいたが、同時に
心の奥底に感謝と憧れがあり、必死に押し殺していた」
見抜かれています。

普通の師弟愛ではない、複雑な関係性がたまらん!!

マァムならずとも母性をくすぐられる設定です。

兄弟子としてダイたちに向ける不器用な愛情、

ラーハルトやヒムといった敵とも
友情を育んだり

友情といえばクロコダインとも
いい関係でしたね。

そしてミストの関係性も……。

全然語り足りないので、続きます。

良いお年を!!