昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『王様戦隊キングオージャー』その30(24話感想2)

この回の構成が秀逸なのは

大人の視聴者にとっては
物語の核心が明かされる
シリアスな場面なのに

子供の視聴者にとっては
楽しいお祭り&花火の
シーンしか記憶に残らない
作りになっていること。

ラスボスが種族そのものに
与えられた屈辱と恨みを
訴える珍しいシーンです。

デズナラクの認識は
「生まれ落ちた時には暗い
地の底にわけもわからず
押し込められている」

ジェラミーの認識は
「バグナラク側が
侵略したので、人間側から
追いやられた」

かみ合わない二人でしたが
ジェラミーがブーンに
剣を向けられ、敵扱いされた時に

「何故バグナラクが悪だと思う?」

ブーン「ギラ兄ちゃんが教えてくれた」

(ギラ本人も驚くが
読み聞かせした物語で、と
言うブーン)

ジェラミー「そうだな。
この描き方じゃ
バグナラクが悪者だ」

自分が描いた「過去の伝説の物語」が
バグナラク=悪、人間=正義と
いう偏見を植え付けていたことに
気付き、愕然とします。

直後、今回のゲスト怪人
(CV:坂口大助さん)が
地底から姿を現しますが
すぐに土中へ潜ってしまいます。

※こいつのせいでマグマの
熱が地上まで届いて
暑くなっていた。

ギラがエクストリーム
キングオージャーを召喚した際、
ブーンがマントの端を掴み、
一緒にコクピットの中へ。

ブーンに「釣りをしよう」と言われ、
ザリガニ釣りの体で敵をおびき出します。

釣りをする巨大メカがシュール……。

本当に釣れて驚くヒメノ。

怪人を倒した後、
地核まで達しただろう地面の
大穴を眺める6人。

そこにデズナラクが現れ、
自ら飛び込んで地球を内側から
破壊しようとします。

止めようとする5人を、
ジェラミーは蜘蛛の糸
拘束。

ジェラミーのフルネームは
「ジェラミー・イドモナラク
ブラシエリ」

「ナラク」が名前に入るのが
バグナラクの王族の証なのでしょう。

ジェラミー「見捨てることはできない」

「怒りの炎が消えるまで
共に焼かれよう」

懸命に訴えますが届かず、
デズナラクは穴に身を投げてしまう……。

親戚の子供相手ならそりゃ
態度がなれなれしいはずです。

続きはまた後日。