昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

松井優征『逃げ上手の若君』その11(7巻感想)

第7巻、本日発売です!!

記念に感想を語ります。

詳細はボカしますが
ネタバレにご注意ください。

前巻までのお話:

時行ら逃若党は叔父の
泰家と共に上京。

そこには足利尊氏・佐々木
道誉など曲者が勢揃い……。

今巻の内容は
南朝方の有力武将の
キャラ紹介と

時行の京での出会い、
ラスボス・足利尊氏との対決、

後半からは信濃に戻っての
挙兵と盛り沢山。

本編冒頭では極悪麻呂こと
悪徳国司の清原卿が前巻に
引き続き、のたうちまわって
ます。

主人公たちが力を尽くして
倒した敵が、ラスボスや
幹部級からすれば

雑魚に毛の生えた存在で
しかないという演出は
ボスの強さを出すためにも
お約束。

佐々木道誉が退出した後、
高師直

「……なんと腹黒い方だ
真昼の日光に照らされても
全く表情が読めません」

と言ってるコマの背景で
ビクンビクンし続ける
極悪麻呂がシュール……。

本格的に話に絡みはじめるまで
顔が黒ベタのままなのは
重要キャラにはよくある
ことですが

「表情が全く読めないので
疑り深い人には真っ黒に見える」
なんて理屈ははじめて見ました。

そんな得体の知れない
人物として描かれた後の

娘との仲良し親子っぷりとか
ギャップの作り方が巧すぎる……。

一方、時行一行は
道誉の娘・魅摩(みま)と
ほのぼの京~奈良見物。

「友として接してくれる
彼女を裏切りたくない」と

吹雪の献策を退け、
あくまで友達のまま
お別れしようとします。

ほんわかシーンが
続いてから明かされる衝撃の
「後醍醐帝暗殺計画」……。

頼重から前もって計画失敗を
知らされていた時行は
逃走ルートを確保するため
京の町を調査。

そこで出会った腰の低い
武士は……。

楠木正成登場!!

日本史屈指の大英雄、
忠義の軍神がまさか

「妻に頭の上がらない
常にヘコヘコ
挙動不審おじさん」

として描かれるとは……。

強者は強者を知る、という体の
時行とお互い警戒しあうシーン、

吹雪「な なんだこの
わけのわからない
緊張感は!?」

玄蕃「……何だろう
すごい高度で
すごい下らねー
鍔迫り合いをしている気が」

なんだこれ(大絶賛)

続きます。